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コラム

私家版・「通販コピー塾」

動画系コンテンツばかりが、なぜモテる?

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【前回の記事】「コピーに「気づき」を盛り込んで、商品を記憶させる。」はこちら

ECサイトの売り場を「コンテンツ化」するための手法として、商品コピーに「気づき」を盛り込み、「気づき+商品」の複合形の情報として読み手にインプットさせる。そして、その情報をたくさんの人に読んでもらえるように、あえて違うジャンルの商品を混ぜたカテゴリーボタンを設定する…が前回の内容でした。

コンテンツ化されていないECサイトの多くは、一つ一つの商品情報が「断片的」なまま積み重なっている「データベース的」な構造です。紙媒体に例えれば「辞書」のようなものでしょう。情報量は膨大ですが、手に取るのは言葉の意味を調べる時だけ。開いたついでに隣の単語も見てみよう…とか、ヒマだから他のページも読んでみよう…とはなりません。辞書の「情報」は、またいつか誰かに探されるまで、そのページにひっそりと佇んだままで、たくさんの人の目に触れることはありません。
このデータベース構造を、「メディア型」に変えることがコンテンツ化の第一歩です。
新聞の記事や雑誌の読み物のように、商品情報の一つ一つを断片的な言葉の羅列ではなく「ストーリー」として読ませる。そのストーリーの中に「気づき」や「驚き」といった何らかの刺激を盛り込むことができれば、読み手は自然と他のページも読むようになります。刺激の強さによっては、口コミされたり、メディアに転載されたりして、雑誌の中から飛び出して行くこともあります。このように情報を外に向けて拡散させることが「コンテンツ化」の大きなメリットの一つです。

今や、インターネットの世界では通販業界に限らず、「コンテンツ化」の動きが活発です。そう、「コンテンツ・マーケティング 」ですね。企業などが消費者に対して、ニーズに合わせた情報を「コンテンツ化」して提供する、といった感じでしょうか(そんなに単純なもんではありませんが)。もちろん、その流れに抗うつもりはないのですが、コンテンツ・マーケティングの議論は、どうしても「マーケティング」に偏りがちです。集客ツールの設計とか、情報をセグメントするシステム作りとか… 顧客といかに繋がるかのインフラ整備の話が中心で、肝心の「コンテンツ(情報の中身)」の話はないがしろにされがちです。

次ページ 「今や、インターネットの世界では通販業界に限らず」へ続く



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