マーケティングオートメーションのビジネス的価値とは?——マルケト米国イベントレポート

『知っておきたい、マーケティング・オートメーションの基礎知識』はこちら

文・btrax 佐藤三保子

2015年5月中旬、サンフランシスコ市内にて「The Marketing Nation Summit」が開催された。マーケティングオートメーション大手のマルケト社が主催し、キーノートには同社CEOのフィル・フェルナンデス氏、ハフィントンポスト創設者のアリアナ・ハフィントン氏、人気シンガーで社会活動も積極的に行っているジョン・レジェンド氏が登場するということもあって広い会場は満席、来場者の熱気であふれていた。今回はイベントの様子、同社が提供する新サービス、そしてそのサービスをどのようにビジネスに活用できるのかを一人のマーケターとしてお送りしたい。

マーケターはエンゲージメントを重視すべき

マーケティングオートメーションとは、マーケティング業務の一部をプログラミングによって自動化するソリューションである。具体的には、顧客をセグメントし、最適なメッセージを効果が高まるタイミングで発信。さらに、顧客の関心を高め育成し、その反応をもとに顧客を選別、成果を検証・分析までしてくれるサービスだ。

その講演の中で、マルケト社CEOのフェルナンデス氏が強調していたのは、「エンゲージメントマーケティングの重要性」であった。エンゲージメントとは、顧客が特定のコンテンツや商品、サービスに対して好感やロイヤリティーを抱いたり、周囲に働きかけるなどのことを指す。

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