<登壇者>
- タニタ 代表取締役社長 谷田 千里 氏
- スマイルズ 取締役副社長 松尾 真継 氏
社員の理想や周囲から反対されるところから新規事業は生まれる
「成熟社会、日本でいかにして新市場を開拓するか?『イノベーションを生むマーケティング経営』」をテーマに、新市場開拓で成功を重ねる2企業のトップである、タニタ代表取締役社長の谷田千里氏とスマイルズ取締役副社長の松尾真継氏を迎え、新規事業を成功させるための考え方や日本市場の可能性を語ってもらった。
谷田氏は、「現在タニタは、『健康をはかる』から『健康をつくる』をコンセプトに事業領域を拡大している」として、事業の3つの柱を説明。
1つ目はタニタ食堂を中心とした新しい「食」のソリューションの提供。2つ目は異業種とのコラボレーションによる「タニタ・メソッド」の普及。タニタ・メソッドとは、タニタが提案する健康的な食生活を反映した弁当やインスタントみそ汁などのコラボ商品の開発で、最近では食品以外の領域にまで広がっているという。
3つ目の柱はICTの技術を使い活動量計や体組成計などからユーザーの活動量、体組成、血圧のデータをクラウドサーバー上に転送・蓄積し、個別に健康アドバイスを提供する仕組みである「タニタ健康プログラム」。医療費削減効果が期待できるため、自治体などの健康推進活動にプログラムを提供している。

