消費者を消費者としてではなく、あくまで一人の人として捉える
——ブランディングという視点で、細分化という課題をどのように考えておられますか。石井:
従来の調査は、一人ひとりのお客さまの意識を深堀りし、潜在的なニーズを捉えようとしてきました。もちろん、これも重要です。一方、デジタル分野ではターゲティングをして反応をみたり、Webサイトに来てくれた人のキーワードを調べたり、テレビCMをした時にどんなツイートがされているのかを見ていくことで、リアルタイムでお客様の姿が幅広く包括的に見ることが出来ます。寄りと引き、長期の蓄積されたデータとリアルタイムのデータ、それらを組み合わせ、お客さまのことをどれだけ理解できるかが最も重要です。世の中のあらゆる物事のサイクルが非常に速くなっている中で、ブランドの価値も、お客さまが変化することで一気に変わることもあります。そうした変化を瞬時にキャッチアップしていかなければならないと考えています。