<登壇者>
- ガシー・レンカー・ジャパン デジタルマーケティング部 シニアマネージャー 藤原 尚也 氏
- サントリー食品インターナショナル 食品事業本部 宣伝部 課長 江藤 雄資 氏
「宣伝会議 AdverTimes DAYS 2015」が4月14・15日、東京国際フォーラムにて開催された。一方的な広告ではなく、消費者自身が発信者となるような共創的コミュニケーションと、その先の売上への結び付け方をテーマに話した講演の一部をレポートとして紹介する。
マス広告では届きにくいところにも届く、新しいアプローチ
——コンテンツマーケティングに取り組もうと思われた背景や、その効果を教えてください。
藤原:
プロアクティブは、ニキビケア商材として11年連続で売上1位となっております。2001年に日本で販売を開始してから、最初はニキビとプロアクティブの関係が近い関係にあり売上も好調に推移していましたが、2011年頃から、「ニキビ」と「プロアクティブ」のキーワードの検索ボリュームに差が出始め、ニキビというテーマにおいてプロアクティブが話題に出ていないことが判明しました。そんな状況を改善するべく、ニキビに本気で悩まれている方が必要としている情報を提供するサイトとしてつくったのが「ニキペディア」です。現在、ニキペディアからのCVRは2.4%。1週間にだいたい8万ユニークユーザーがあるので、ほとんど宣伝広告にお金をかけずにSEOを中心したプロモーションで、人を集め、販売している状態です。
また、当社では、PCからスマートフォンを重視する戦略・考え方にシフトしています。現在のメディアコストは、テレビCMが9割、デジタルは1割ほどですが、実際には7割がデジタルで、3割が電話で購入している状況があります。加えて、デジタルの中でも、6割がスマートフォン経由で注文していることが分かったので、昨年12月にスマートフォンサイトをつくり直し、よりスマートフォンに最適化されたページで見られるにしています。

