優れた企画書をお手本に——基礎をつくってくれた師匠たち
新入社員時代、僕はどうすればプレゼンで企画が通るのかまったく分からずに悩んでいました。そこで2CD局でプレゼンがうまいのは誰かと聞いたら、ほとんど全員がクリエイティブディレクターの増田良夫さんだろうと言うんです。それで、初対面でしたが本人に会いに行き、古いもので構わないので企画書をもらえませんかと頼みました。増田さんは照れたように笑って「見せるほどのものじゃないよ」と言って企画書はくださらなかった。そこで増田さんと仕事をしたプランナーの方にお願いして、ある化粧品会社の企画書を譲ってもらうことができたんです。
