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アノニマス支援のソーシャルメディア、企業の広告利用を受け入れる姿勢

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「我々は、利用者のプライバシーを一切取得しないし、外部に売ることもない」——こう宣言したソーシャルメディア「Minds.com」が欧米メディアを賑わせている。インターネット上の自由侵害を攻撃するハッカー集団「アノニマス」の支援を受けているという。15日にはスマートフォン版アプリの配信も始め、ユーザー拡大に乗り出した。

国際ハッカー集団「アノニマス」が支援するソーシャルメディア「Minds.com」。プライバシー侵害から利用者を守るとうたい、欧米メディアは「Facebookへの挑戦だ」と祭り上げる。
(写真提供:Shutterstock.com)

「Minds.com」は、文章や画像、動画などを投稿したり、ほかのユーザーとつながったりできる機能を持ち、その点では一般的なソーシャルメディアと変わらない。異なるのは「利用者のデータを取得しない」と明示している点だ。さらに利用者の投稿はすべて、政府や企業が探れないよう暗号化している。

多くのソーシャルメディアは独自の条件を用いて、表示内容を選んでいるが、詳細について明かされることはない。「どういう仕組みで他人の投稿が届いているのか、透明性を担保する」ことも「Minds.com」の方針の一つだ。

「Minds.com」が導入したのはポイント制だ。他人の投稿に対して、気に入ったかどうかを示す「Vote」、再投稿する「Remind」、感想などを書ける「Comment」といったアクションを起こすたび、即座に1ポイントもらえる。このポイントを使うと、基本的に1ポイント=1視聴(ビュー)として、ほかのユーザーへ優先的に届けられるようになる。ポイントを使った投稿にはその旨が示される。

また、このポイントは買うこともできる。19日時点でのレートは5ドルで1000ポイントだった。「Minds.com」の担当者は「このポイント購入がメインの収入源になる」とメールで回答した。「もし、Minds.comで広告を出したい場合は、ポイントを購入して投稿を拡散すればいい。極めてシンプルだ」。

Webブラウザ版の「Minds.com」には現在、外部のアド・ネットワークがディスプレー広告を表示させているが、彼らはそれも置き換えたいようだ。担当者は「いま、独自のアド・ネットワークを開発している。アフィリエイト・プログラムも導入したい」と明かした。


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