――アパレルメーカーのタビオやクロスカンパニーの事業責任者を経て、ベクトルに3月から加わった美濃部さんが今回の仕掛人だと聞きました。ベクトルとカヤックで「ベヤック」を立ち上げた狙いは何でしょうか?
美濃部:かつてクライアント企業側の事業責任者としてプロジェクトを立ち上げた際にベクトルとカヤック、それぞれに仕事を依頼していました。コンテンツづくりはカヤック、そのコンテンツを広めるためにベクトルという具合に。ただ、事業責任者としては、2社それぞれに同じ話をするのは効率的ではないですし、それぞれの分野に実績のあるこの2社がコンテンツ制作から広げるところまでを一気通貫で行えれば、いっそうのケミストリーが生まれ相乗効果が期待できるとずっと思っていました。
そこで、ベクトル入社後に、かつてのビジネスパートナーであったカヤックのCEOである柳澤さんと話をしているうちに、とんとん拍子に話が進みました。
岩田:私たちカヤックは、面白いコンテンツをつくって、それをメディアに取り上げてもらうことは得意です。ただ、狙ってこのメディアに載せたいというノウハウは持っていませんでした。最近はお客さんからコンテンツの制作だけでなく、プロモーションの領域もお願いしたいという相談が増えています。コンテンツのプロとしてカヤックに相談してくれているのに、ある領域しかできないというのはかっこ悪い。他社と組むことで、僕らの強みを最大化できるのであれば、積極的に提携していきたいと思っていたところでした。
――相思相愛だったのですね。すでに両社によるプロジェクトはスタートしているのでしょうか。
三浦:毎日どこかで打ち合わせをしています。案件として動いているものは、現在30件ほどあり、毎週10本以上打ち合わせをしています。ベクトルグループのアンティル、プラチナム、イニシャル、それぞれから代表者が出て、案件の吸い上げと進行管理をしています。案件獲得はベクトル、カヤックどちらからというのは決まってなく、お互いに声を掛けたり、一緒に新規案件を取りに行ったりしています。
岩田:提携前よりも、実際にプロジェクトが進むなかで、その効果を実感しています。「ベヤック」のリリースからも数件の新規依頼があり、すでに企画を詰める段階に入っているものもあります。
美濃部:広告会社様からのお声掛けもあって、今後はどんどん一緒にやっていきたいと思っています。絶賛募集中です(笑)。一緒に、最先端のPRが仕掛けられるはず。
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