米インタラクティブ広告協会(IAB)は20日、バナー広告や動画広告などのディスプレー関連広告で、2014年に米国で自動売買された総額は101億ドル(約1兆590億円)に上ると発表した。いわゆる「プログラマティック取引」の市場規模を推計したもので、プライスウォーターハウスクーパースとの共同調査。対象はパソコンとモバイル端末。非プログラマティック取引と合わせると、ディスプレー関連広告の売上高は196億ドル(約2兆550億円)。半数強が自動取引されたことになる。
「プログラマティック取引」されたディスプレー関連広告の内訳では、バナー広告が8割を占めた。取引手法別では、「公開オークション制」が70%だった。ただしIABは、「数年後には、ほかの取引手法へシフトする兆しも見られる」と注を添えた。そのほかの手法には、広告主の参加を限定する「招待制オークション」や、固定単価で広告枠の予約をしない「余剰在庫分固定単価取引」、従来型の純広告販売に近い「在庫予約型固定単価取引」などがある。
売上高配分については、「プログラマティック取引」を扱う広告テクノロジー企業が55%、広告枠を販売するメディア企業が45%との推計を示した。
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