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コピーとは、言葉に企てを加えること——。「第53回 宣伝会議賞 男子会」レポート

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宣伝会議賞を獲るための5つのポイント

  • 質は量からしか生まれない。
  • 選択と集中を意識する
  • そこに企てはあるか?
  • そもそも何か?から考える
  • 日常でもコピーを意識する。

まとめとして参加者へ、選考を通過していくためのアドバイスが贈られた。
宣伝会議賞の課題には親近感のある課題と、距離感のある課題がある。企業ごとに課題が発表されるため、課題の取り組みやすさは異なる。英会話やサランラップなど親近感のある課題は、自分との距離が近いのでコピーは考えやすい。ただ、審査員は過去の優秀作を認識しているので、当然ながら違う攻め方をする必要がある。新しく出された親近感のある課題で、まだ手垢がついていないテーマはチャンスでもある。日頃かかわりが薄い企業は、どうしても関心の距離があり、審査員もふくめてみんながはっとするコピーを書くのは難しい。ただ、その分挑戦者が少ないという可能性もある。だからこそ、選択と集中を。まずはそれぞれの中から、自分はどの課題であれば、とことん情熱を込めて考え抜くことができるのか決めることが大切だ。

企画意図を書くスペースがあるが、そこに頼りすぎない方が良い。審査員がコピーを見て、意図が伝わらないのなら、その言葉はコピーとして機能しない。どのような企てを言葉に加えるのか、受け取った人の心を動かすにはどうすれば良いか考えてみる。友人や恋人や家族に見せるのも有効。大切なのは、どうすれば伝わるのか考え続けること。

阿部氏は最後に、「コピーを宣伝会議賞だけで完結させてほしくない」と話した。「もしも言葉を企画できたら、クリエイティブの仕事をしているかどうかは関係なく、友達や恋人に送るいつものメールも、先輩や後輩との付き合いも、自分自身の目標や将来も、うまくいくためにはどうすればいいのか、言葉を考えられるはず。その繰り返しで、きっと生きることがおもしろくなっていく。だから、この宣伝会議賞を、賞を獲ることでステップアップするのはもちろん、人生を言葉でおもしろくする機会だと思ってほしい」。

一時間半にわたる「男子会」終了後、阿部氏のもとに列をつくる男子陣の姿があった。今回のグランプリ受賞者は、彼らの中にいるのかもしれない。

男子会に続き、女子会も開催します(16日金曜日です)。
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【連載コラム】「宣伝会議賞の受賞者っぽくない 妙な二人の追憶コラム」はこちら