世界最高峰のダイレクトマーケティングを知るには「DMA国際エコー賞」を見よう

文・菅沼満(社団法人日本ダイレクトメール協会 業務執行理事、トッパン・フォームズ株式会社 企画本部 マーケティング部長)

DMA国際エコー賞とは何か

2015年10月4日から6日の3日間、DMA(米国マーケティング協会)が主宰するマーケティングの展示会「&THEN」がアメリカのボストンで開催された。この展示会のメインイベントは「DMA国際エコー賞」の授賞式だ。この賞は「ダイレクトマーケティング」の施策として優れたものを認定するもので、1929年から始まった歴史あるコンペティションである。今回で第77回目を数え、近年は毎年世界中から約1000もの作品が集まっている。

審査基準は、以下の3点。

1)卓越した戦略(Brilliant Strategy)

2)難関を突破する制作物(Breakthrough Creative)

3)驚異的な結果(Phenomenal Results)

中でも最も重視されるのが、実施効果だ。効果があってこその戦略とクリエイティブという観点で、世界各国から選ばれた約250名の審査員が、最新のトレンドや効果を踏まえて評価していく。

ノミネート作品はジャンルや種類は問われず、ダイレクトメールが含まれているものもあれば、Webを中心としたもの、最近であればSNSを活用したものなどさまざま。傾向としては、クロスメディア展開をオムニチャネル(あらゆるチャネルの融合)で行ったものが増えてきているように感じる。

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