インターネットの進化は、企業のコミュニケーション活動に役立ちますか?児玉太郎さんに聞く

2016年にアジア初として東京で開催される「Advertising Week Asia 2016」を記念して、広告業界のタブーに挑戦する特別コラムを実施。同イベントのアドバイザーにAdverTimes編集部からの質問に答えてもらいました。第5回は、Facebook日本立ち上げ時のカントリーグロースマネジャーに就任し、現在は独立しグロースアドバイザーとして活躍する児玉太郎氏に「インターネットの進化は、企業のコミュニケーション活動に役立ちますか?」と聞きました。

アンカースター Founder & CEO 児玉太郎(こだま・たろう)氏
1977年神奈川県横須賀市生まれ。1999年11月ヤフー入社。ソーシャルメディア事業を担当。2010年1月Facebook入社。日本で最初の社員として、カントリーグロースマネジャーに就任。日本国内のFacebook利用を促進させる責任者として、Facebook拡大に尽力。それまで日本になかった、実名によるSNS文化の創造を牽引した。2014年6月に独立し、Growth Advisorとして、さまざまな企業の新規事業プロジェクトで、成長支援を手がける。2015年、海外企業の日本進出支援事業を展開するアンカースターを設立。

■質問
インターネットの進化は、企業のコミュニケーション活動に役立ちますか?

■回答者
アンカースター Founder & CEO 児玉太郎 氏

画像提供:shutterstock

人は、人々と共に生きています。飛脚にはじまり、郵便や電話やメールなど、人と人の間をつなぐさまざまな手法は、常に最前線で研究が進められ、その進化は世界規模で行われてきました。

近年、インターネット技術が、モバイル端末に組み込まれたことが起爆剤となり、人と人の間をつなぐ手法に、急激な進化がもたらされました。LINEやFacebookメッセンジャーなど、チャット形式のモバイル・コミュニケーション・アプリケーションの大衆化です。

電話やメールという、長い時間をかけて確立され、誰もが使ってきた従来のコミュニケーション手法が衰退し、その大半がチャット形式に置き換わる様が、容易に想像できるほどに浸透しています。実際、LINEやFacebookでは、チャット形式でレストランの予約や、企業のカスタマーサポートチームに質問することができるようなサービスの事業化研究が進められています。

チャットは、相手に伝えたいことを、まるで電話で話すように、簡潔かつストレートに伝えることができるコミュニケーションフォーマットです。やり取りしている文字がお互いに残るので、受け側はじっくりと相手の用件を咀嚼することができます。雑音で相手の声が聞き取れなくなることもありません。電子化された手紙として独自の文化が築きあげられてきた電子メールのように、堅苦しい挨拶や締めの言葉も不要です。

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