アバターを合成して生放送 演出面でもイノベーション目指す
立花:
この番組の制作に携わることで30年後の未来が楽しみに思えるようになりました。ぜひ長生きをして、どういう未来がやってくるのか、自分の目で見たいものだなという読後感が作れたという達成感がありました。私は第3回「人間のパワーはどこまで高められるのか」というテーマで番組をつくりました。人間の意図を読み作業を手助けするウエアラブルロボットなど肉体をパワーアップするものだけでなく、頭脳や精神のパワーアップについても取材しました。今世界中で脳研究の大きなブームが起きていて、巨額な資本が投入されています。その中に、普段使われていない脳のパワーをテクノロジーで引き出す研究があります。脳とAIを合体させたサイボーグ技術の研究も進んでいて、AIと脳が合体すると、人間が不老不死になるというプロジェクトも紹介しました。年齢を重ねて体が老いても、脳が蓄積した情報をデジタルに移せば永遠の命を獲得できる…。こういう話をすると恐ろしいような気もしますが、2045年にはそれが当たり前になっていて、「人間の命に限りがある時代もあったね」と話しているかもしれません。