齋藤精一×豊田啓介×西牟田悠「可変する建築」【前編】

開発と実業を両輪でうまく回すための考え方

西牟田:

お二人の共通点は、ラボ的な機能や開発部門を組織の中に持って、その成果を実業にフィードバックしながら領域を広げていることだと思います。その仕組みをうまくまわしていくために、必要なことは何ですか。

豊田:

僕はコロンビア大学を出た後に、ニューヨークの設計事務所SHoPに入ったのですが、彼らは投資にすごくオープンです。新しいソフトが出たら、3カ月ぐらいアウトプットは二の次でひたすら数名の社員に使わせる。その結果、いいソフトだとわかれば、事務所ごと乗り換える。そういうことをどんどんやっていました。若手数人とインターンでぎりぎり回しているような日本の建築事務所では、なかなかできない取り組みです。一見無駄で効率の悪いことが、新しい環境を広げていくのです。

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