モメンタム・ワールドワイドが提供する「ブランド体験」という価値

ニューヨークで開かれる米広告界最大規模のイベント「Advertising Week」のほか、最先端の知見が集まるニューヨークの広告会社や制作会社、メディア企業を視察するツアー「Business Creation Lab. 2016 in New York」(JTB主催、宣伝会議企画協力)が9月25日から10月2日まで開催されました。発売中の『宣伝会議』2017年1月号、アドタイ上でもその一部を紹介します。

クリエイティブとテクノロジーの掛け合わせがポイント

(左から)CMOのリチャード・ブラック氏、CCOのオミッド・ファーハン氏、CTOのジェイソン・シュナイダー氏がプレゼン

「Total Brand Experience Agency(トータルなブランド体験を提供するエージェンシー)」–モメンタム・ワールドワイドの北米地区チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)、リチャード・ブラック氏は自社について説明する。いわゆる「広告会社(アドバタイジングエージェンシー)」との違いは、「体験」を通じてブランドと消費者をつなげることを明確に打ち出していることにある。

リアルイベントからデジタル技術を駆使したバーチャルな体験の提供のほか、ショッパーマーケティングやコンテンツ制作、レピュテーション(評判)形成なども同社が得意とする領域だ。マッキャン・ワールドグループの一員であるモメンタムは25カ国に44の拠点を構え、従業員は2000人超。日本では西友のブランディングや広告で知られる。

テニスのグランドスラム(4大大会)の一つ、2015年の全米オープンに協賛したアメリカン・エキスプレスの事例では、VR(仮想現実)の技術を用いて女子テニスのマリア・シャラポワ選手とバーチャルで対戦できるブースを会場内に設けた。コンテンツの作成にあたっては、シャラポワ自身の動きを取得してCGに反映させた。

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