日本パブリックリレーションズ協会は25日、2016年に広報・PRの視点から最も活躍した人を顕彰する「日本PR大賞」の授賞式を開催した。「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた小池百合子東京都知事のほか、PR活動を通じて地域社会の発展に貢献した個人・組織に与えられる「シチズン・オブ・ザ・イヤー」に選出された熊本県マスコットキャラクターのくまモンが登壇した。

小池氏は知事就任後、都政の「見える化」に向けて積極的な情報開示に取り組んだ。都民との対話を重視した双方向のコミュニケーションを目指す姿勢はPRの原点であり、PRの潜在力を社会に示したと評価された。小池氏は「『大義』と『共感』をベースにしながらこれからも都民ファーストで、わくわくするような東京の都市づくりと2020年東京オリンピック大会の成功を目指したい」とコメントした。

くまモンは、熊本県の「営業部長兼しあわせ部長」として「くまモミクス」とも呼ばれる経済効果をもたらした。昨年の熊本地震発生後は、復興のシンボルとして支援の輪を広げたほか、被災地を訪れて人々に笑いと勇気を与えた。熊本県の商工観光労働部の奥薗惣幸部長がくまモンのPR効果や震災後の活動について報告した。