東芝の人事部は、広報をどんな仕事と思っているのだろう?

【前回コラム】「企業は、いつから非難と戦う時代になったのか? — 日清のCM問題から見えてくること」はこちら

2月半ば、広報という仕事が珍しく大々的に注目を浴びた。

東芝が転職情報サイト「DODA」で広報職の契約社員を募集したのである。

しかも「メディアコントロールができる人材」というめずらしい募集だ。

この募集によって東芝の焦りの一端が分かる。

というか、人事部はどうしてこの時期に募集したのだろうか?

想像だが、取材が殺到していて人が足らないのかもしれない。

今の人材が辞めてしまうので人手が足らないのかもしれない。

もしかすると東芝の人事部は、広報という仕事を軽んじているのかもしれないとも思う。

メディアコントロールできる人材を、通常の募集で集められるというのがそもそもの間違いだ。万が一、そんな人材が採用できたらそれは東芝の人事部の力だと言えよう。

そのような特殊な能力をもった人材は通常の求人市場にいない。

そのような逸材は、ヘッドハンターに頼んで探すのが通常だ。

でも、募集しているのは契約社員なので非常に難しいだろう。まあ飛び抜けてギャランティが高いならあり得るとは思うが。

とはいえ、僕の知っている限り、今の東芝に雇われてメディアコントロールできるほどの人材が浮かばない。この業界に20年近くいるが、適切な人材が浮かばない。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 1813 / 2318 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

野呂 エイシロウ(放送作家・戦略的PRコンサルタント)
野呂 エイシロウ(放送作家・戦略的PRコンサルタント)

学生時代からマーケティングに従事。
テレビ番組の構成をしつつ、CM制作やPR活動にもかかわるようになり、
外資系・大手企業を中心に50社以上をコンサルティングを行う。
マスコミ側からの視点で斬新なアイデアを提案し、
数多くの業界世界No.1企業のコンサルティングで結果を残す。

Twitter、フェイスブックなどのSNSを通じて、
コンサルタントや講演依頼されることも特徴の一つ。

著書に『終わらす技術』(フォレスト出版)
『テレビに出て売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)、
『プレスリリースはラブレター』(万来社)がある。

野呂エイシロウOfficial Site: http://www.noroeishiro.com/

野呂エイシロウfacebookページ: http://www.facebook.com/eishiro.noro

戦略的広報・PR研究所: http://www.facebook.com/PRnoro

野呂エイシロウTwitter: @noronoro093

野呂 エイシロウ(放送作家・戦略的PRコンサルタント)

学生時代からマーケティングに従事。
テレビ番組の構成をしつつ、CM制作やPR活動にもかかわるようになり、
外資系・大手企業を中心に50社以上をコンサルティングを行う。
マスコミ側からの視点で斬新なアイデアを提案し、
数多くの業界世界No.1企業のコンサルティングで結果を残す。

Twitter、フェイスブックなどのSNSを通じて、
コンサルタントや講演依頼されることも特徴の一つ。

著書に『終わらす技術』(フォレスト出版)
『テレビに出て売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)、
『プレスリリースはラブレター』(万来社)がある。

野呂エイシロウOfficial Site: http://www.noroeishiro.com/

野呂エイシロウfacebookページ: http://www.facebook.com/eishiro.noro

戦略的広報・PR研究所: http://www.facebook.com/PRnoro

野呂エイシロウTwitter: @noronoro093

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ