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コラム

ビデオコミュニケーションの21世紀〜テレビとネットは交錯せよ!〜

動画広告はバズればいいの?企業はこれからネットで「テレビ」になればいい

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「脱・バナー発想」の動画広告

動画広告を見るには、見るにあたっての“気持ち”を整えてもらう必要があります。

いまネットでの動画広告が急増中。あちこちに動画広告が挟み込まれていて、油断すると“見させられ”ます。でも、いまのやり方は全然ダメです。

いまの動画広告の見せ方は、ネット上で記事の間にこっそり埋め込んでいるんです。これは効果がない!・・・「ない!」と言いきっていいです。シェアされている記事をFacebookで見かけて開いてみたら記事の見出しに動画枠が覆いかぶさってくる。

「ダメ、絶対!」

説明するまでもないけど、不愉快なだけです。

だから、記事の中ほどに挟んだり、記事の最後に置いてみたりと、いまさまざまな試行錯誤が進んでいます。でも、いま試されている方法は、根本の考え方が“バナー発想”だから、ダメ。バナー発想とは、「とにかく強引でも見せればいいっしょ!」という発想。動画は、やみくもに見せてもダメなんです。見てもらう環境がある。

テレビCMは、その意味でよくできた仕組みです。番組を観ているとその間にCM枠がある。記事の間に動画広告を入れても見ませんが、番組の間に入ると見てくれる。少なくともその間ガマンしてくれる。トイレ行ったり、スマホ見たり、家族と話したりしますけど、不愉快にはならない。

前回の記事で書きましたけどTVerでも90%ぐらいはちゃんと見てくれる。「そういうもんだよな」という了解が、60年間かけてできてるんですね。

このテレビがつくりあげた仕組みは、応用が効く気がします。番組を見せてから広告を見せる、というのはネット上でも有効ではないでしょうか。

広告とコンテンツの関係も、テレビを参考にするとうまくいく気がします。「1社提供のテレビ番組をつくる」と考えればいいわけです。

商品の広告を見せたい、という時に、いきなり商品のよさをアピールする動画広告を見せても見てくれない。商品の話の前に、もっとみなさんが興味持ってくれそうなテーマの番組をつくって、その合間や最後に商品の動画広告を見せれば、うまい流れがつくれます。

それは、テレビでの番組とCMの関係と同じです。

次ページ 「「動画広告」を根本から考え直そう」へ続く