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ヤングスパイクスPR部門初代ゴールドは「1ビジュアル・1コピー発想」で勝ち取った

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本選参加までの準備「日本代表非公開練習」

ヤングスパイクスとは、各国の代表チームがシンガポールに集まり、アイデアを競い合う30歳以下限定のコンペです。オリエンから案の提出までを24〜30時間(部門により異なる)のうちに仕上げなければならないという、「働き方改革」の空気に逆向する過酷な戦いです。

慣れない場所での作業に加え、時間は非常に限られているので、スパイクスに限らず、ヤングコンペは時間配分や、考え出したアイデアを選び抜く基準のすり合わせが命です。ヤングカンヌ挑戦時にもやっていたことですが、私たちは休日に集まり、コンペの想定問題を解くことを何度も行いました。ヤングコンペの他部門の過去の課題や、本選で扱われそうな社会課題(ジェンダーや、食料問題など)を解く、実戦形式の練習です。本番の時間を想定して、午前中に集まり、終電までにスライド10枚の流れを手描きでまとめる、ということをしました。

代表に選ばれてからは3回ほど練習を重ねました(スケジュールに「日本代表非公開練習」と書くとモチベーションがすごく高まる)。2016年のヤングカンヌの代表の時から数えると、もう10回以上はやっている気がします。

それだけではなく、実は4月に代表に選ばれて以降、それぞれ別のペアを組んでいくつかのコンペに参加しました(単に谷脇に裏切られたのが始まりですが……)。別の相手とのプラニングを経験することで、普段のパートナーの長所がよくわかるようになることがあります。谷脇の長所は、ニュースになるか、世の中がどうリアクションするかというPR視点があることと、アイデアを論理的に人に伝える能力。そして何よりも英語力が秀でていました(短所は裏切るところです……こわい)。

そしてプラニングの準備だけでなく、作業環境の準備も重要です。ホテルやコンペの会場にはちょうどいい机や椅子がなかったり、騒音が激しかったりと、作業スペースとしては不十分です。カンヌ挑戦時は、その場で見つけたカフェを作業場にしましたが、そこの雰囲気が悪かったので良いアイデアが生まれませんでした(ということにしています)。

そこで今回は、大きな机と椅子がある部屋を事前にAirbnbで予約。ショッピングモール直結で、買い出しの心配もいらない最高の環境を準備しておきました。今後代表として参加される方は、ぜひ現地の作業場所を確保してから渡航することをオススメします!

次ページ 「他国ペアはPR会社出身者ばかり。広告会社出身の僕らにできることは?」へ続く