RYOT 創業者 Bryn Mooser氏
9月24日から10月1日の日程で実施した、米ニューヨーク視察研修ツアー「Business Creation Lab. in New York」。6日間の視察を通じ、時代の変化に合わせて新たなビジネスモデルの確立に動く先進企業の動きを捉えるとともに、日本の広告界が目指すべき方向性を探りました。アドタイでは、視察団が訪問した注目企業について、レポートを順次公開していきます。
また『宣伝会議』2018年1月号(12月1日発売)には、レポートの総集編を掲載します。こちらも、ぜひご覧ください。
また『宣伝会議』2018年1月号(12月1日発売)には、レポートの総集編を掲載します。こちらも、ぜひご覧ください。
映像クリエイティブ集団のRYOTは2012年、災害や紛争地域のドキュメンタリー映像を制作・配信する企業として産声を上げた。最初のオフィスは、ハイチ地震(2010年)の爪痕が残る、とある病院裏のテントだったという。
2016年にOath(旧AOL)に買収されてからは、主にハフィントンポストのコンテンツを制作。広告制作を手がけるRYOT studio部門はカンヌライオンズやエミー賞など数多くのアワードに輝いている。
創業者のBryn Mooser氏は創業当時、ハイチに移住し地震の復興支援活動に取り組んでいた。「ハイチに関するメディアの報道はすべてネガティブなものでした。しかし現地で活動していた人々は皆、強い心と希望を持っていた。人々を分断するのではなく、コネクトするメディアをつくりたいとRYOTを立ち上げました」。
そのためRYOTは、ドキュメンタリー映像制作にARやVR、360 °映像などのテクノロジーを駆使している。まるで現場にいるような臨場感のある映像で、人と人をコネクトするのだ。
Oathのインハウスブランデットコンテンツエージェンシー部門となったRYOT studioでも、その姿勢は変わらない。「クリエイティブプロジェクトに取り組むとき、私たちは常に新しいテクノロジーに挑戦します。そうすればメディアの注目を集め、多くの人が話題にしてくれるからです」。
