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「よそ者の視点で見れば、地域は発見の宝庫」田中淳一インタビュー

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商品はコモディティ化しても 地域はコモディティ化することがない

僕が究極的に実現したいのは、東京から人を分散させることです。東京と地域の人の行き来をもっと作りたい。ネットによって情報発信しやすくなったことで、街の思いや地域の持つポテンシャルは伝えやすくなっている。僕らの仕事は、それをストーリーの形で届けること。人と地域のマッチングは以前よりしやすくなっています。

2020年の東京五輪は、日本の最後のカンフル剤になるでしょう。五輪が終われば、世界からの投資も減るはず。その後は、僕たちが自ら地域を盛り上げていかないといけない。そのために有効なのが、東京と地域のクリエイティブ格差をなくしていくことだと思っています。自分の仕事でも、なるべく地元のクリエイターと組むようにしていますが、東京と地域のクリエイターにはもっと交わってほしいです。

各地を回って強く思うのは、「地方はコモディティ化しない」ということです。商品はコモディティ化する。でも地域はそれぞれ驚くほど違います。さっきも言ったように、「食べ物がおいしくて風光明媚で…」と皆さん言うことは一緒です。でも、よそ者の視点で見ると面白いものが地域には山ほど詰まっている。これまで表現するボキャブラリーが足りなかっただけなんです。その豊かさを僕たちのような人間が引き出し、発信していくことが、今の日本の閉塞感を打ち破ることにつながると思います。

田中淳一(たなか・じゅんいち)

POPS クリエイティブディレクター。アサツー ディ・ケイを経て、2014年12月、「Social」「Local」「Global」をキーワードにPOPS設立。最近手がけた地域の仕事に、愛媛県松山市、鳥取市、沖縄県今帰仁村など自治体のブランディング、福岡県須恵町の町勢要覧リニューアル案件などがある。

 


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*本書は『ブレーン』『100万社のマーケティング』の地域特集/連載記事を再構成したものです。

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