ひとつのエージェンシーに全てを任せられる時代は終わった
2016年、アメリカのマクドナルド社は、ピュブリシスグループのレオ・バーネットとの35年にもわたる関係を解消し、オムニコムグループ主導のWe Are UnlimitedというBespoke(マクドナルド専用の)エージェンシーを立ち上げました。オムニコムグループ主導とはいえ、Unlimited社のメンバーの半数近くはグループ外からの参加で、GoogleやFacebookなどのメディア企業、Adobeなどのテクノロジー企業からの出向者も含まれているところが特徴です。Unlimited社の内部にはCortex(大脳などの「皮質」)と呼ばれるデータ分析チームがあり、ソーシャルリスニングなどのデータをリアルタイムに分析してキャンペーンプランニングに活用していくそうです。
デジタル時代のエージェンシーのチーム編成にはこのようなダイナミズムとクリエイティビティーが必要です。ひとつのエージェンシーに全てを任せられる時代は終わった、ということにとどまらず、今や広告主はクリエイティビティーを発揮し自らダイナミックにチーム編成をデザインしていかなくてはならないのです。
その準備はできているでしょうか?ここは広告主を横断した知識の整備と業務の体系化が期待されます。
4月22日、本コラムの著者である井上大輔氏の著書「デジタルマーケティングの実務ガイド」が刊行になります。「理論の体系」を理解しても、実務においてマーケティングを実践できるとは限りません。読めば、今日から仕事が一歩前進する、前進するから成果もあがる。事前の予約受付中です。
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