【前回コラム】「演じる役の人物の「年表」を必ず作っている(ゲスト:松岡茉優)【前編】」はこちら
今回のゲストは、先週に引き続き、女優の松岡茉優さん。今、最も演じたい役柄は「学生」というが、その理由とは?
今回の登場人物紹介
※本記事は3月15日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
超高速撮影だと、これまでの常識が通用しない
権八:
映画と舞台と、それに僕らからするとCMと、それぞれ松岡さんは臨むにあたって何か違いがあるんですか?
松岡:
あります。それこそ『ちはやふる』で初めて体験したことなんですが、ハイスピードが確か200~300分の1秒のコマに対して、ファントムという千分の1コマのカメラがあって。私は普段、映像のチェックをしないんですが、「なんだファントムって」と思って確認してみたんです。見てみたら、ハイスピードでやっていた常識が通用しなくて、普段、お芝居で「ありがとう」が、あ、り、が、と、うになるのが、ファントムは、あ、ぐらいで終わっちゃうんですよ。
中村:
わかります。
松岡:
なので、今までハイスピードのときに心掛けていたものが全く通用しなくて。それを5分割ぐらいの1個にしないといけなくて。だから、かるたを払ったとき、私としては「払った、取られた、悔しい、でも楽しい」をやりたいのに、それを千分の1コマでやらないといけないんです。
澤本:
それは大変だ。
松岡:
だから、かるたを取るこの「タッ」という一瞬の間に、「取られた、でもうれしい」までにたどりつかないといけなくて、めっちゃアクセルを踏むという。本当だったら20秒ぐらい使わせていただきたいものなんですが、それを一瞬でやるとギャン!ってなるんですよ。
