「周年事業」成功のポイントは社内への浸透にあり!

甲斐莊正晃

どの企業・団体にも訪れる「周年」のタイミング。あまり機会がないからこそ、どこからどう手をつければよいのかわからないという悩みが発生しがちです。そのような悩みに応える本として、新刊『成功する!周年事業の進め方』が発売になりました。今回は、本書の中身を少しだけアドタイで公開していきたいと思います。ちょうど担当になった方も、社内でそれらしき話が出ている…という方も、ぜひ参考にしてみてください。

「周年」は社員が会社を好きになるチャンス

営業の世界ではよく、「自分がその商品を好きでないと、自信を持ってお客さまに勧められない」と言われます。ヒトとヒトとのコミュニケーションの場面では、話す言葉以上に「伝える人間の感情」が大きな影響を与えるからです。それでは、あなたの会社の社員は自分の会社をどのくらい「好き」と感じているでしょうか?

そもそも入社した時から、自分の会社や商品が嫌いな社員などいないはずです。入社してくるフレッシュマン・フレッシュウーマンはだれでも、履歴書の志望動機に書いたように「会社や会社が取り扱う商品の価値」を自分なりに理解し、高く評価して入社しているはずです。しかし、入社後日々の業務を忙しくこなしている間に、自社やその商品に対して入社時に持っていた「好き」の想いが、知らず知らずに下がってしまう傾向が残念ながらあります。

「周年」は、そのような社員の会社に対する想いを甦らせる絶好のチャンスです。「周年事業」を通じて社員が取り戻した「好き」の想いは、日々の仕事を通じてお取引先やお客様など社外に広がっていきます。「周年事業」をしっかりと社内に浸透させることで、大きなビジネスの成果にも結びつき得るのです。

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