日本語と英語、文化の違いはコンテクスト依存性
松浦:
他に日本語と英語の違いを感じることはありますか?
音部:
英語と日本語の違いはコンテクストに対する依存度の差で説明できると思っています。日本語は非常にハイ・コンテクストな言語なので、ロジカルな説明よりも空気を読む能力が重視されています。「忖度」が生まれるのにはそういう言語的、文化的な背景があるわけです。一方で英語は、あらかじめコンテクストを共有していない、他民族、他文化とのコミュニケーションが基本です。そのため、結果的にロジカルに説明せざるを得ない。外資企業が論理的というよりも、ローコンテクストが論理に依存するのでしょう。