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コラム

「シェアしたがる心理」のこれからを考える

新コラム「『シェアしたがる心理』のこれからを考える」スタート

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はじめまして! 電通メディアイノベーションラボの天野彬と申します。

簡単に自己紹介をさせてください。1986年生まれで東京都出身です。一橋大学で社会学とマーケティングを学び、東京大学大学院学際情報学府という文理融合型の大学院にて、スマートフォンを使ったユーザー間のコミュニケーションについて研究し、修士課程を修めました。その後、電通に入社しマーケティングや新規事業の部署を経験したのち、現在の部署で研究開発的な仕事を進めています。

僕が10代のころはまだSNSはなかったものの、中学生のときにはじめてインターネットに触れ、新しいサービスやそこでのコミュニケーションの楽しさに魅了されました。当時は今よりネットが「みんなのもの」ではなかったということもあり、そこで醸成される独特のカルチャーが好きだったとも言えます。

そのようにして様々なサービスで遊んでいくうちに、そしてインターネット上でイケてる人々の思想や考え方に触れるたびに、インターネットの特性はいま当たり前だと思われていることをどんどん上書きしていくことにあり、こうした技術が普及すると世の中はいまとまったく違うものになるのではないか…? という興味関心が強くなっていったのです。

「シェア」は現代のコミュニケーションの土台

実務で携わるマーケティング的な思考と、元来持ち合わせている「世の中はどう変わっていくのか?」という視点とをかけあわせて、誰もがスマホで写真や動画を「シェア」する時代のコミュニケーションとマーケティングのあり方や可能性について考察した著作が『シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』(2017年、宣伝会議)です。

この新コラムでは、本書をベースにいま現在のコミュニケーションのトレンド(WHAT)を取り上げつつ、そこに新しい視点からの解釈(WHY)を与えながら、マーケティング実務に寄与するようなナレッジ(HOW)を紹介できればと考えています。

具体的には、僕が参加した海外カンファレンスで発表されていた最新のマーケティングテクノロジーの知見であったり、『シェアしたがる心理』を出版したあと、この領域のトピックスについて思考をめぐらせたアイデアだったり…。限られた連載回数ではありますが、このような見通しで各回発信していきます。

「シェア」は、誰もが発信者になるSNSの時代において、日々のコミュニケーションの土台となっています。著書の帯にも記したように、「すべての人が何かをシェアし、誰かのシェアに触れている」時代である以上、どなたにも関連する連載となるはずです。

連載第1回は8月3日を予定しています。よい知見のシェアとなるよう努めてまいりますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします!

書籍案内
シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』(好評発売中)
宣伝会議人気講座「インスタグラムマーケティング基礎講座」をついに書籍化。新進気鋭の若手メディアリサーチャーが、シェアがトレンドを生み出すSNS時代のいまとこれからを7つの視点から読み解く一冊。SNSに携わるすべての人、必見。