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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

新作『未来のミライ』は長男の“ある行動”から生まれた(ゲスト:細田守)【前編】

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【前回コラム】「この人と本をつくりたい!と思うのはどんな人?(ゲスト:箕輪厚介)【後編】」はこちら

今回のゲストは7月20日公開の映画『未来のミライ』の監督・細田守さん。新作が生まれたきっかけや声優キャスティングのポイントなど、裏話が満載!

今回の登場人物紹介

左から、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)、細田守、中村洋基(すぐおわレギュラーゲスト)。

※本記事は7月12日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

『未来のミライ』がいよいよ公開!

中村:今日は権八さんが休みでございます。そして、今回も豪華なゲストをお迎えしております。人に会うたびに「ゲストが豪華だね」って必ず言われますよね。

澤本:それでもってるもんだよね、僕ら。

中村:その中でもやばいゲストです。この番組、2回目のご登場。映画監督の細田守さんです。よろしくお願いします!

細田:どうもこんばんは、細田です。

中村:前回ゲストで来ていただいたのは2016年7月かな。2年ぶりのご登場です。

細田:はい、そして今回もまた権八さんがいらっしゃらないと。

澤本:そうなんですよ。よほど運がない。

中村:細田さん運がないって泣いてました。

細田:どこかで嫌われたことをしてしまったのか(笑)。まだそんなお会いしてもないのに。

中村:そんなことないですよ。結局まだお会いしてないんでしたっけ?

細田:お会いしてないですね。なんですかね、飲み屋とかでお会いしましたかね?

中村:いえ、たぶんでかいから見たらわかると思うんですけど。はい、細田さんと言えばあの新作が出ます。そのお話を中心にしてもらおうかと思いますが、まずは毎回ゲストの方にお願いしている20秒自己紹介を改めてお願いできればと思います。この番組は一応、広告の番組ということで、ご自身の紹介をラジオCMの尺20秒に合わせてやってください、というコーナーがございます。前回もやっていただいたと思うんですけど、いいですか?

細田:はい。大丈夫かな(笑)。

中村:では、準備がよろしければどうぞ!

細田:アニメーション映画監督の細田守と申します。『未来のミライ』という新しい映画が7月20日から公開になります。4歳の男の子“くんちゃん”が未来からやってきた妹ミライちゃんと一緒に家族をめぐる時空の旅に出かける話です。お願いします。

澤本:細田さんがこんなに早口なのって初めて聞いた(笑)。

中村:新作の『未来のミライ』、7月20日公開です。くんちゃん、ミライちゃんというキャラの名前が出てきたんですけど、改めてまだよく知らないというリスナーのために、どんな内容なのか、話せるところだけ教えていただいてもいいですか?

細田:はい、『未来のミライ』という作品は4歳の男の子が主人公なんですけど、その子の前に生まれたばかりの妹の赤ちゃんがやってきて、お父さん、お母さんが赤ちゃんにかかりきりで、親の愛をもっていかれちゃったと寂しい思いをしてるんです。そこに未来からやってきた中学生の姿の妹ミライちゃんが現れて、「どうなるんだろう?」というところからはじまる、家族と時空の旅の映画ということになりますでしょうか。

中村:今のあらすじを聞いただけで勝手に想像してウルッときちゃいそう(笑)。時をこえた兄妹の物語というキーワードがあるんですけど、澤本さんはもう試写を見ていると。

澤本:試写を拝見しました。よかったですよ。

細田:ありがとうございます。

澤本:細田さんの映画はお世辞抜きでだいたい毎回よかったと思ってるんですけど、今回のは一番身近と言えば身近と思ったんですよね。もともと、『時をかける少女』からはじまり、その後もどちらかと言えば大がかりな、すごい出来事が起こる話で。でも今回の作品は、自宅の周囲で起こる話だから。

細田:そうですね。家1軒と庭1つだけではじまって終わるので、面積的には140平米ぐらいのお家なんですけど、縦の時間方向がものすごい旅になるという。スケールが小さいんだか、でかいんだかわからないという。

中村:空間軸は140平米だけど、時間軸の飛び越えが半端ないと。細田さんと言えば、いつも共感軸がありながらSFなんですけど、おそらく共感軸がいつもに増してでかいんじゃないかと。

澤本:そう、本当に身近だからね。細田さんはいつも、そのときどきの自分の生活から考えられたりするじゃないですか?

細田:そうですね。

澤本:今回はどういう風に考えたんですか?

次ページ 「子ども目線で切り取ることで、多くの人が見る作品になりうる」へ続く