秋元康さんに「悪の中枢」というイメージがあった
佐久間:秋元康さんは異常ですよ、異常。仕事する前の勝手なイメージはフィクサーというか、もっと悪い言い方をすると、悪の枢軸みたいなイメージ。
角田:正直ありますよ、イメージ。
佐久間:パパッと指示だけして、有象無象の部下が全部やってる人なのかと思うじゃない。でも、僕のLINEに毎日オンエアの感想が10通ぐらい届くんですよ。「あいつ元気ない」、「今日こういうナレーションで佐久間やって、それもいいけど何か仕掛けてる感を出さないで、もっとイチかバチか10代に自由にやらせようよ」など。
角田:やっぱりすごいんですね。ちゃんと見てるんですね。
佐久間:異常。3時、4時にLINEが来て、次のLINEが7時だったりするから。3時間しか寝てないんだなというのが怖い。たぶん、1日1曲か2曲はいまだにずっと書いてますね、あの人。何なんですかね、業界で異常なポジションまでいける人って。悪魔と契約したんですかね。
角田:確かに何かを売ってるよな。
佐久間:全然寝なくても大丈夫だし。あれすごいなと思っちゃう。
澤本:佐久間さんの登場で僕はテレビのプロデューサーの認識は変わっていると思うんです。たとえば、今、若い方々はYouTuberになりたいと。テレビプロデューサーになりたい人ってそんなにいないと思うんですよね。大変そうだし、辛そうな仕事だと。でも佐久間さんを見てると楽しそうだし、少なくともやりたいことをやってらして。いろいろなものを引っ張っているという印象もあるとすると、テレビプロデューサー自体が楽しそうに見えると思うんですよね。
角田:そういう風に見えますよね。もちろん戦ってくれているんだと思うんですけど。だって、シチュエーションコメディ「ウレロ」を今の時代にやらせてくれるテレビ局なんて普通はありえないわけですよね。それを実現してくれて、4回もやらせてもらっていて。そういう人はいないので。そのぶん、相当知らないところで戦ってくれていると思うんです。
佐久間:まぁでも会社でもこんな感じでやってますよ。反論しにくい感じで、「面白いでしょ!」って。
一同:(笑)
角田:いける、それで(笑)? よくいけましたね、逆に。でも、ありがたいですね。プロデューサーのイメージは違いますよね。
澤本:違うと思います。前は名前が知られているプロデューサーの人ってあまりいなかったから。藤井健太郎さんと佐久間さんが出てくれていると、バラエティは楽しそうだなというのがありますよね。佐久間さんの後輩の佐久間チルドレン的な方もみんな面白いですしね。
角田:そうか、もうチルドレンがいるんですね。
佐久間:チルドレンじゃなくて、澤本さんに、漫画を描いてる元AD女の子や、僕のADをやっていたゲーム番組担当など何人かご紹介して。みんな面白いですよ。
澤本:面白いんですよ。人として、一流企業の社員がこれでいいのか、という方々が多くて。
佐久間:そう、軸が曲がっていて、ある女性社員は急にLINEを送ってきて、「今、真剣にセックスについて話し合ってるから、ちょっと来ませんか?」と。女性社員2、3人で。
一同:(笑)
角田:真剣なんですね。
佐久間:真剣だから大丈夫ですって。行かなかったけどね。
角田:確かに何だよ、その誘い方(笑)。
澤本:はい、というわけでそろそろお別れの時間が近づいております。今後の予定をうかがいたいんですが、角田さんから。
角田:はい、僕は今ツアー中でして、不自然体という東京03の単独公演で全国を回らせていただいております。詳しくはホームページをお願いします。
佐久間:僕は『ゴッドタン』が毎週土曜日に放送していて、『おしゃべりおじさんとヤバイ女』という、古舘伊知郎さん、千原ジュニアさん、坂上忍さんとやってる番組も土曜日に。あと、毎日夕方5時半からラジオ聞いてる方には見づらいですけど、10代の子達の番組、『青春高校3年C組』も秋元さんとやってます。8月27日に学園祭、文化祭があるんですよ。そこで秋元さんが書き下ろしてきた曲を生徒たちがやります。意外に泣けるんじゃないかと思って。興味のある方はぜひ番組ホームページをご覧いただければと思います。
澤本:はい、全部テレビ東京です。ありがとうございました。
<END>
構成・文:廣田喜昭
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