佐久間さんの情報源は「素人のおじさん」？

角田：いえ、テーマとして題材が題材なので、どこでもいいんですけど、大人3人でとなると、居酒屋で話すことが便利になっちゃうんですよね。ネタをつくるうえでは。

佐久間：ちょっと素が出ちゃう、言えないこと言っちゃうというのになると居酒屋に。

角田：そう、オフの時間帯、仕事上じゃなくてとなると。ちょうど都合いいのが居酒屋なんです。

澤本：ついお酒の勢いを借りて言っちゃったり。

佐久間：東京03のネタを見ると、毎回単独に1回は乾杯からはじまるのが。

角田：まぁまぁ多いです、乾杯はじまり。

佐久間：乾杯はじまりも多いし、あと残業中ね。

角田：そうです（笑）。オフィスで自由効く時間って残業中じゃないですか。

澤本：他の方々のライブは頻繁に見に行かれるんですか？

角田：飯塚さんは本当に他に趣味がなくてお笑いバカなので、ライブも見に行くし、それこそYouTubeやネタ番組、全部網羅してますよ。僕はそんなに行かないんですけど、バカリズム、バナナマンさんは日が合えば絶対行きたい、見たい2組なので行きますね。

澤本：飯塚さんはYouTubeも見てるんですか？

角田：見てますね。

佐久間：飯塚さんはお芝居も見ますね。ヨーロッパ企画や月刊「根本宗子」など。

澤本：佐久間さんも劇団を見に行ってる回数、異常ですよね。

角田：佐久間さんは本当に異常。

佐久間：僕は趣味ですからね。

角田：そこがすごいですね。確かに趣味の部分がないとそれできないですもんね。嫌々見れるものじゃないし。

澤本：佐久間さんが見て、面白いと言っていたものを見に行くと、本当に面白いじゃないですか。1回、リトマス試験紙というか、カナリアを通ってるので（笑）。僕は死なないというのがわかってるから。

佐久間：そうですね。オススメすると見に行ってくださるから。しかも中の役者さんがCMに出てたりすると、うれしいですね。

角田：佐久間さんはどういうところから情報を？ お芝居、お笑い、アイドルも詳しいでしょ。映画も漫画も。新しいものって情報はどこから？　人に聞くんですか？

佐久間：聞かないです。業界の噂もあるけど、見続けて、ある程度経つと、この人のブログは信用できるというのがあるじゃないですか。だから業界じゃなくて、素人の信用できる人です。

澤本：なるほど、そこだ。

佐久間：素人のおじさんの、閲覧者が毎回、1日20、30人しか見てないけど、俺とだけは趣味の合うレビュアーがいるんですよ。一番は素人のおじさんのブログです。あと、「第三舞台」からずっと見ている、お芝居ラバーの、僕より4、5歳ぐらい上の女性がいるんですけど、その人のブログ。誰も知らないけど、RSSリーダーに入れておいて、ブログを見て、その人が面白いと言っているもので間に合ったら見に行くという。

角田：すごいな。そこ押さえてるんでね。

佐久間：そう、でもそれが一番確実よ。自分が面白いと思ったお芝居のレビューを見ていくと、肌に合う感想を書く人いるじゃないですか。その人をブックマークに入れておくんですよ。それで徐々に減っていくと、この人が良いレビューを書いたものは絶対に面白いという人が、お芝居だったらこの人、漫画、映画と、それぞれ見つかってくるんですよ。それが今、僕は各ジャンルに3人ぐらいずついる状態のまま40歳を迎えたから。

澤本：それすごいですね。

角田：それで見て、全部面白いと思えてるんですか？　中には好みじゃないけど、好きな部分があって見に行こうとか。