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2018年4月に30周年を迎えた、テレビ東京の『WBS(ワールドビジネスサテライト)』。『広報会議』2018年12月号(11月1日号)では『WBS』はじめ、テレ東の経済番組を約50ページにわたり特集しました。アドタイでは、『出没!アド街ック天国』や『ありえへん∞世界』などでも活躍する須黒清華キャスターが、経済番組の難しさや楽しさを語ったインタビューをダイジェストでお届けします。
受賞直後の是枝監督に単独インタビュー
—須黒さんは過去にトレたまキャスターを2年半務めていましたが、2018年4月から再びWBSに戻ってこられました。この半年間のフィールドキャスターとしてのお仕事で、特に印象に残っている取材はありますか。
映画監督の是枝裕和さんへの単独インタビューです。映画『万引き家族』がカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した直後にお会いすることができ、5月28日には「カンヌ 是枝監督単独取材 動画配信VS映画業界」と題して放送しました。
このタイトルからも分かる通り、インタビュー内容は、WBSならではの切り口になるよう工夫しました。作品のお話以外に、今年のカンヌで「映画館で上映しない作品は映画ではない」としてNetflixの作品が締め出された件について意見を伺いました。
実際の放送では、日本で映画館が減少している実態や生き残り戦略についても取材し、是枝さんのインタビューと組み合わせることでWBSならではのニュースになりました。
WBSの取材では「社会」や「経済」といった視点だけでなく、企業や商品・サービスを消費者の目線で捉えることも大切になります。普段から様々なものに触れて、「ほかの商品と比べてどうなのか」「実際に生活に取り入れるのならどこを改善した方がいいのか」などと考える癖をつけ、コメント力を磨きたいと思っています。
バラエティではほかの出演者の意見を聞いてうまく吸い上げる役割を担っていますが、報道・経済番組では自分の意見をきちんと言うことが求められるので、難しさも感じています。
