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「CES 2019」現地レポート④ — 5Gが与える社会的インパクト(森直樹)

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5Gとの相性が抜群なドローン

SKYWARD社のPresidentであるMariah Scott氏は、5Gとドローンが連携することで起きる社会へインパクトについて訴えた。Mariah氏によれば、ドローンが5Gに対応することで、効率性や信頼性が向上するのだという。例として、ハリケーンによる電線の復旧作業を挙げ、5G対応で遠隔操作が可能になると危険な場所に人が行かなくても作業ができるようになると話した。
ドローンと5Gの関係については、基調講演の会場(ラスベガス)から、ロサンゼルスにあるドローンを遠隔操作するデモが行われ、ドローンへの応用が実際にどのようなものであるか、披露されていた。

ラスベガスの会場からドローンを操作するデモの様子。

Qualcommは「2019年は5Gの年である」と宣言

CESではQualcommが記者発表を行った。記者発表の中で、「2019年は5Gの年。Qualcommではここ数年、5Gの研究を重ね、とうとうここまでやってきた。今、5G時代の入り口にいる。5Gのインパクトは巨大で、産業や生活を変え、雇用を生み出し、発明の壁を打ち破る。まるで情報革命や産業革命のように、新時代、発明時代の入り口にいるのだ」と、これから起こるであろう5Gによる変革について語っていた。

また5Gによる変革の具体例として、リアルタイムの気象データを農機具につなげることで、農家の人の役に立てたり、車と車、その他あらゆるものをコネクトすることで、安全な運転ができるようになる、などの近未来の活用ケースが紹介された。その他、マルチプレイヤーゲームは事実上タイムラグなしになるので、より没頭できるVRに打ち込めるようになったり、モバイルPCは、ほとんどプラグインすることなく常にコネクトできるようになるなど、5Gがもたらす可能性について触れ、「Qualcommの飛躍的な技術革新が生活を変え、新しい産業ができ、私たちは新時代、発明時代に突入している。これからどうなっていくのか楽しみだ」と、5Gの可能性を強く強調していた。

Qualcommの記者発表の様子。

Qualcommは30以上のデバイスに5G対応のチップセットを搭載することを発表。

次ページ 「家電メーカーも5Gに期待を寄せる」へ続く