今回はフジッコから「数ある塩こんぶ商品の中で『ふじっ子塩こんぶ(平袋タイプ)』が食べたくなる企画」という課題のオリエンテーションです(課題詳細ページはこちら)
「ご飯のおとも」から「万能調味料」へ
当社は、日本一の昆布屋を目指すという意味を込めて、「富士昆布」という社名で1960年に創業しました。来年で60周年を迎えます。最初に発売した商品はとろろ昆布で「磯の雪」という商品名でした。
現在は、総菜製品や昆布製品、豆製品のほかにフルーツゼリーやヨーグルトなどの商品も扱っています。売り上げ全体では、今回の課題である「ふじっ子塩こんぶ」の構成比は4.8%です。塩こんぶの全体シェアでは「ふじっ子塩こんぶ」は2位のため、今回の販促コンペではシェア1位を目指せるようなアイデアをお待ちしております。
さて、その「ふじっ子塩こんぶ」ですが、発売は1966年までさかのぼります。北海道産の厳選した肉厚昆布とうま味が強い特選クラスの醤油でふっくら炊き上げ、ほどよい歯ごたえに乾燥させた、こだわりの塩こんぶです。もちろん、着色料・保存料も使用していません。
1978年には、味はそのままに塩分を25%カットした減塩タイプを発売し、いまでは「ふじっ子塩こんぶ」の中でも売り上げトップの商品となりました。
2017年には塩こんぶが“万能調味料“として一般化し、家庭内での使用頻度が増え、業務用商品の需要が高まりました。そのため、一般スーパーでも販売していても違和感のない、パッケージに業務用商品をリニューアルしました。
さらに、お客さまの多くが塩こんぶを調味料として使う際、細かくカットしているという理由から、2018年には刻んだ塩こんぶタイプとして「ふりふり塩こんぶ」を発売しました。ちなみに、東日本ではさほど塩こんぶを食べる習慣がなかったため、青色の小袋タイプが主流とりました。逆に西日本では塩こんぶを食べる習慣があったことから、赤色の大袋タイプがよく売れています。
若年層と中四国・九州エリアへのアプローチが課題
次に、塩こんぶの市場についてお話しします。塩こんぶは2006年にテレビの情報番組で調味料として紹介されたことから、もともとの“ご飯のおとも”というイメージから“万能調味料”へ商品価値を広げることができました。その結果、市場自体も2005年と2012年を比較すると、8年間で約170%拡大しています。
