これまで編集者やライターを目指す人が学んできた、宣伝会議の編集・ライター養成講座。本コラムではその修了生に、講座を受講したきっかけ、講座を受講してから変わったこと、そしてこれから目指すものなどについて書いていただきます。今回は編集・ライター養成講座を大阪で受講し、卒業制作で最優秀賞を受賞した松田佳奈さんです。
去年の12月から(途中ドロップアウトしそうになりながら)通っていた
の卒業制作で、最優秀賞をいただいた。
本当に予想外で、4月からスタートした新たな大学での授業とかもろもろでかなりストレスフルな冴えない日々だったのが、完全に報われた瞬間だった。
発表後の最終講義では、うれしさが徐々にこみ上げてきて先生のお話を聴きながらこっそり泣いてしまったほど。
私は自分のスクールで英語を教えるかたわら大学で英語の授業を担当しているのだが、「前期だけ」とお願いされた短大の授業はこれまでのやり方が通用しないほどハードで、この数ヶ月は心が折れそうになっていた。
それに加えて、大学の専任公募で面接まで進んでいい感触だったところからあっさり落とされたこともあり、すべてのやる気を失っていた頃に卒業制作の締切があった。
その頃は体力的にも精神的にも、卒業制作に向き合うことがきつかった。
けれども、無理やりにでも「書く」ことに向き合うことで、授業を聞かない大学生とか、大量のややこしい書類提出とヘビーな模擬授業や面接をさせておきながら一枚の紙でさくっと不採用通知を送ってきた大学への行き場のない怒りを忘れることができた。
