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情報の流通速度やテクノロジーが発達して、市場への参入障壁が下がり、製品のコモディティ化が進むなか、自社ブランドや自社製品のユーザー・顧客・ファンをコミュニティに迎え入れて、製品開発やマーケティングに活かそうという、「コミュニティマーケティング」がよく見られるようになってきました。ただ、ユーザーと一緒に何かを創ろうとすることには色々な課題があります。
コミュニティを維持・運営していくために、どのようにユーザーと接すればよいのか?イベントや情報など、どんなコンテンツを提供していけばいいのか? 『予定通り進まないプロジェクトの進め方』著者でプロジェクト・エディターの前田考歩さんが、「アペックス」ブランドマネージャーの菅 千帆子さんに聞きました。
コミュニティを維持・運営していくために、どのようにユーザーと接すればよいのか?イベントや情報など、どんなコンテンツを提供していけばいいのか? 『予定通り進まないプロジェクトの進め方』著者でプロジェクト・エディターの前田考歩さんが、「アペックス」ブランドマネージャーの菅 千帆子さんに聞きました。
前田:
「コミュニティマーケティング」では企業ごとのルールや製品の置かれた環境によって、最適な方法が異なると思います。APEXのリブランディングプロジェクトでは、どのようにしてコミュニティを活用されたのか、という所を今日は聞いていきたいと思います。
まずは、今回のプロジェクトを興した背景について教えて頂けますか?
菅:
POLAはもともと訪問販売からスタートしました。しかし、女性が働くようになってご自宅にいる事が少なくなり、お店を構えてそちらに来ていただく、という業態への転換をここ15年近く続けています。
今、ビジネスパートナー〔編集部注:POLAと委託販売契約を結んでいる、個人事業主である女性たち〕のお店が全国に4200ショップあり、そこで様々なPOLAブランドの化粧品、健康食品、アパレルといった商品を提供しています。こういう形態をとっている企業のため、ビジネスパートナーのブランドロイヤリティは非常に高いものがあります。
前田:
百貨店などにテナントとして出店して、社員の方が販売するというスタイルではないということですね。そのなかで、APEXはどのような特徴をもったブランドなのでしょうか?

