【関連記事】P&Gの極秘メモからブランド体験を“再発明”する方法を学ぶ — 「CES2020」レポート③(玉井博久)
米国・ラスベガスで1月7日から開催された「CES(コンシューマー・エレクトロニクスショー)2020」。江崎グリコの玉井博久氏が広告主の視点から、現地よりレポートします。
データを取得することで健康に関するパーソナライズされた“コーチング”を行う
ユニリーバのCEOと共に、基調講演に参加したセールスフォース・ドットコムのCEO、マーク・ベニオフ氏は「テクノロジーは、様々なものをコネクトする」と述べています。さらに彼は最近、「テクノロジーのおかげで自分の自動車と“友達の様”な感覚を持つようになっている」とも話していました。ディーラーとも、他のドライバーとも距離が近くなっていく。テクノロジーが進化すればするほど、自動車にあらゆるものがコネクトされていくだろうという未来が語られました。
さらに「何と何がコネクトされていくのか」について、より具体的に説明したのが、フィリップスです。フィリップスのパーソナルヘルス部門のチーフビジネスリーダーであるロイ・ジェイコブス氏は「テクノロジーとはコンシューマーとプロフェッショナルにブリッジ(橋)をかけるもの」だと述べています。
ヘルスケアデータは広告メディアの在り方を変えてしまう可能性があることは、
で紹介しましたが、このヘルステック分野で頭ひとつ抜けた取り組みをしているのが、フィリップスではないでしょうか。
CESだけでなくSXSWをはじめとする他の大きな見本市でも、フィリップスは存在感を示しており「そのような企業は他にない」とエコノミストであるジェーン・サラソーンカーン氏は言います。

