※本記事では、同内容を日本語と英語で掲載しています。
パーパス・ドリブンファームを掲げ、企業のビジョンづくりをサポートしているSYPartners。戦略事業組織「kyu」の傘下に入り博報堂DYホールディングスの仲間入りをした彼らが取り組む「未来のビジョンを形づくる」手法、そして組織の中での「Duos」という考え方とは? Andy Chern氏(Principal)と Garrett Wong氏(Senior Strategist)に話を聞き、ワークショップを行った。
1994年に設立されて以来、スターバックス、IBMなど多くの企業のビジョンづくりをサポートしてきました。私たちの顧客はトップリーダー層であり、企業において意思決定を行う人たちです。それぞれのリーダーが向き合わなければならない問題、対応しなければならない変化に一緒に向き合い、解決の舵取りをします。
それぞれの悩みによってアプローチの仕方が異なりますが、代表的な3つを紹介します。
ひとつめはEmpathy+Aspiration(共感と願望)です。リーダーと共に悩みに立ち向かう際にまず重要なのが、彼らをCEOとしてではなく、「ひとりの人間」として見ることです。その人が「今ストーリーのどの位置に立っているのか」を理解し、3年後に訪れる危機や可能性を共に考え未来に向かって何をすべきかを見つけ出していく必要があります。
2つめはSystems thinking+Creativityです。これらは相反して見えますが、補完関係にもあります。コンテクストのないクリエイティビティはただのアイデアにすぎません。問題提起を行い、それに対する解決策を生み出せてこそ、クリエイティブだと思っています。
そして3つめはCharacter+Reputationです。私たちはその会社やリーダーのキャラクターを理解することがとても重要だと考えています。また、評判ばかりを気にしていると自信をなくすことにもつながるため、その組織にとっての価値あるものを考えていくことが大事です。
