MightyHive データ活用の戦略と手法を提供しクライアントの成長を支援【NY視察研修2019レポート】

宣伝会議では、2019年9月22日から8日間の日程で、米・ニューヨーク視察研修「Business Creation Lab. 2019 in New York」を開催。視察では、世界最大級のマーケティングカンファレンス「Advertising Week NY」への参加のほか、米国の第一線のマーケティング・広告・テクノロジー企業など6社の視察とディスカッションを行った。本レポートでは、視察から見えた世界最先端の広告・メディアビジネスのトレンドを紹介する。

※本記事では、同内容を日本語と英語で掲載しています。

Martin Sorrell氏が設立したS4キャピタルのなかで、デジタルマーケティングのコンサルティングファームとして位置しているMightyHive。テクノロジーを活用したメディアオペレーションやデータアナリティクスなどを提供する同社が考えるこれからのデータの定義について、Christopher S. Martin氏(COO)、松崎亮氏 (Senior Director)に聞いた。

Christopher S. Martin氏(COO)。

S4キャピタルは、広告主のためにより良いマーケティングのプラットフォームを築き上げるというミッションを掲げています。我々のビジネスの柱は、メディア、データ、コンテンツの3本です。将来、広告主はこれらにフォーカスし、活用することで、消費者と広告のタッチポイントを効率よく増やすことができると考えています。

その中でMightyHiveは、エージェンシーではなく、デジタルファーストのコンサルタントとして、クライアントに寄り添っています。サービスとしては、メディア、クラウド、データサイエンス、アナリティクス、クリエイティブ、トレーニングの6つを提供しています。需要としては、メディアサービスが多いですが、重要なのは、いかに次のアクションにつなげるかということです。DSPなどを使ってもよいですが、「何のために使うのか」ということを現実的視点でコンサルできるかを大事にしています。

また、いま私たちは、消費者に対して1対1のメッセージを届ける可能性を広げていこうと試みています。これは、サードパーティーデータではなく、エージェンシーに依存しない、ブランドに寄り添ったものにしていきたいと思っています。なぜなら、消費者と対話をする際に、その対話の内容をブランド側が獲得すべきだからです。そして、対話の中からデータを集め、誰にどの広告でどのようにアプローチするかをクライアント自身が判断できるようになる。そうすることで、消費者とより近い関係でコミュニケーションを図ることができ、第三者に頼らない運用ができるようになります。

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