【前回の記事】「ニューノーマル時代のマーケティングは顕在顧客を刈り取る狩猟型から農耕型へ — ファン育成まで見据えた顧客開拓戦略(前編)」はこちら
不要不急の外出自粛が求められたコロナ感染拡大下で、消費者の購買行動にも変化が起きています。「なんとなく」買っていた層が縮小したことで、いま企業にはマーケティング戦略の転換が求められています。
宣伝会議では消費マインドの変化を読み取り、ブランドとしての立ち位置を再度問い直すことで、新たなタッチポイントを構築するための着想を得ることで、突破口を見出すためのオンライン講座「ニューノーマル時代のブランド戦略から考える顧客獲得講座」を開講。本講義で講師を務めるフラクタの河野貴伸氏が、いま必要とされる「ファン育成まで見据えた顧客開拓戦略」について解説します。
記事の
では、顕在顧客を刈り取る狩猟型から農耕型への転換期に今、我々が来ていること、そして対策の始発点としてまずブランディングの必要性の話をしました。この世界の荒波を乗り越えるため、自分たちが何者か、どんな価値をどうやって提供するのか、そして顧客はどんな人たちなのかをしっかりと定義し固定することから、全ては始まります。そして、いよいよタッチポイントの話として、「密はオンライン、パーソナライズはオフライン」という新たな方針を示して終わりましたので、後半はその続きをお話します。
オンラインでも、疑似的に「密」は表現できる
まず人が殺到する、多くの人が集まるものを大々的に実施することは当面は禁忌な状態が続くでしょう。一方で、「人」は自分がファンになっているものに行列が出来ていたり、人がたくさん集まっていると安心したり、また周りの人にそれを伝えたくなる、枯渇感を感じて、もっと知りたい、近づきたいと思う一面があります。それらをできる限りオンラインで実施するのです。
今までの常識ではECは24時間空いているのが当たり前、ある意味、自動販売機のような存在という一面もありました。しかし、これからは考え方をガラッと変える必要があります。
