メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×
コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

初のコメディ作品出演で「見たことない広瀬すずがいた」(ゲスト:広瀬すず)【後編】

share

【関連記事】「映画を通じて、「広告は面白い」と伝えたい 澤本嘉光×浜崎慎治」はこちら
【前回コラム】「自分の中のファンキーな要素を澤本さんが引っ張り出してくれた(ゲスト:広瀬すず)【前編】」はこちら

今週のゲストは、先週に引き続き、映画『一度死んでみた』に出演している女優の広瀬すずさん。今回はNHKの『なつぞら』(2019)でも共演した吉沢亮さんや、浜崎慎治監督との爆笑エピソードを教えてくれました。

 
※本記事は3月8日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

デスメタルバンド「魂ズ」の歌声に注目

中村:映画『一度死んでみた』について、澤本さん改めてお願いします。

澤本:大枠は、お父さんと仲がうまくいっていない娘さんがいて、その女の子はちょっとこじらせていてデスメタルなぞやっているんですね。お父さんが「2日間だけ死んじゃう薬」っていうのを飲んで死んでしまうんですけど、それによって娘さんのとの関係がいろいろ変わっていく。

「一度死ぬ」っていう話を一番最初に「それ面白いな」って思ったのは、佐々木宏(クリエイティブディレクター)っていうおじさんがいるじゃないですか。あの人、何でも自分の好きなことやって生きてきた人なんですよ。あるとき一緒にご飯食ってたら「俺、全部自分で好きな風にしたいんだけど、1個だけ実現できないこと考えた」って言って「何ですか?」って聞いたら、「俺、自分の葬式見れないわ」って。「それがすごい悔しい」って言い出したんで、「それで映画つくれるな」って思ったの。元々は佐々木宏っていう人の「一度死んでみないと自分の葬式見れない」っていう妄想から。そこですね、最初の最初は。

中村:それも面白いけど、「自分の葬式を見れない」っていうこと以外は人生で何でも実現してきたっていうのがすごいことですよね。

広瀬:すごいですね。

中村:「まだまだいっぱいあるだろ!」って思いますけどね(笑)。まあでもそういう男ですよ、佐々木宏先生は。

澤本:「唯一それだ」って言ってた。すずちゃんがえらいなって思ったのは「デスメタルやってくれ」って、つまり「歌ってくれ」っていう話じゃないですか。

中村:そうですよね。完全に歌い切りましたよね。

澤本:上手くなっていたんですよ、歌が。

中村:「顔が整っている人は歌は上手そうに見える論」って勝手に思っていて、すずちゃんは上手いんだって思ってた。

権八:え、上手いじゃん。

広瀬:上手くないです……。

中村:今回のためにトレーニングなさったんですよね?

広瀬:歌を収録してくれる方たちに、デスメタルの歌い方を教えてもらいました。テンポが速いので、そこに追いつけるようにボイトレを何回かしていました。

権八:初っ端の「デス!デス!デス!デス!」の歌でしょ?あれは意外性があって素晴らしかったんだけど、後半の歌がもう泣けて、泣けて。これ言っちゃいけないのかな?(笑)あれはいいよね。素晴らしいよね、ヤバイよね。

澤本:昔1回だけ、東京ガスのCMで、長谷川博己さんと一緒のときに軽く歌ってもらったことがあるんですよ。そのときにものすごく歌うの苦労したから、「この人歌うとき緊張するんだな」って思ってて。だから今回の映画で「すずちゃんってそういう状態で2曲も歌ってもらっていいのかな」って思っていたの。でも、すずちゃんの歌練習を聞きに行ったらもう完全になりきっていた。冒頭から「魂ズでーす!」って絶叫したのを見て「あ、これ何回かやらせてたら声枯れちゃうからダメだな」って思って見てた(笑)。

権八:「魂ズ」ね。バンド名ですよね、すずちゃんの。

次ページ 「『なつぞら』でも共演 吉沢亮さんとのバディ感」へ続く