鹿児島県指宿市は7月29日、Web動画「読めない、指宿」を公開した。指宿市出身のお笑い芸人 久保遥さんを起用し、「指宿（いぶすき）」が読めないことを逆手にとったオリジナルソングと久保さんのキレッキレのダンス、シュールな演出が特徴だ。

「読めない、読めない、指宿～ 読めないからこそ、おもしろい！予想外の南国サプライズ！」というラップ調の曲調とシュールな歌詞が頭から離れないWeb動画。久保さんが歌って踊るかと思えば、巨大化し海に横になったり、そら豆になったりとシュールな映像に仕上がった。指宿市の豊かな食や、「天然砂むし温泉」をはじめとした温泉といった観光スポットの魅力を伝えることが目的だ。

動画では、「砂に埋もれる温泉」「回るそうめん」「1月に咲く菜の花」「生産量日本一のそら豆」など、指宿を代表するような観光スポットや特産品を、テンポよく、コミカルかつシュールな表現で紹介。特産品の生産者や指宿のPR活動を行う菜の花レディ、市の職員も登場する。昨年撮影し完成した動画だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、公開をやむなく延期。全国の感染者が収まらない状況ではあるものの、動画を見て元気になってもらいたい、という想いからようやく公開するに至った。

「当初、絵コンテを見た時には『口から腕が出てくる、農家さんが久保さんに食べられるなど、市役所がこんなものを作って大丈夫だろうか』と少々不安になりましたが、とにかくインパクトのある面白いものにしていただきたかったことから、変更せずそのままお願いしました。今年に入り新型コロナウイルス感染症が拡大してしまったことで 、動画をこのタイミングで公開すべきか思い悩みましたが、動画を見ていただくことで 地元の方だけでなく日本全国の方にも少しでも笑顔になっていただけたら、という思いで公開することにしました。『指宿市って楽しそうだな』と思っていただき、今後の旅行先リストに入れていただけると幸いです」（指宿市担当者）。