コロナ禍の消費者を理解する — “加速する欲求”と“減衰する欲求”

【前回コラム】「巣ごもり消費は単なる“現象”にすぎない コロナ禍における消費者の新・欲求」はこちら

消費者は、自分らしく価値あるニューノーマルを探す旅を始めた

コロナ禍で変わる消費者に関して、さまざまな現象やデータが断片的に報じられています。一時的な現象なのか、持続性のある変化なのか。一体なにが事の本質なのか。そこを見極めるには、深い消費者理解が不可欠です。

インサイトを見誤ると、マーケティング施策は不発に終わります。表面的な消費者理解でトライアンドエラーを繰り返しているうちに、消費者インサイトをうまく捉えた競合に先を越されてしまうかもしれません。「うわぁ、うまいことやられたわ~」とは、なりたくないでしょう。

この度、私が代表を務めるデコムで「With/Afterコロナに企業が注視すべき消費者の新・欲求“ニューノーマル・プラネット”」の第二弾を発表しました。第一弾は、緊急事態宣言下の4~5月に行った調査に基づくものです。今回は、宣言が解除された6~7月に調査を行い、前回と比較をすることで、一時的ではなく、これから加速するであろう欲求が見えてきました。

緊急事態宣言が発令されステイホームを続けていた時と、宣言が解除された後で、消費者の行動や心理は変化していました。緊急事態宣言下では、現代人が経験したことのないパンデミックの事態に“混乱し場当たり的に動く消費者の姿”が見て取れました。

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大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)
大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)

大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかるイ ンサイトマーケティング」を上梓する。株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発を提供。近著に『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~』など。

大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)

大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかるイ ンサイトマーケティング」を上梓する。株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発を提供。近著に『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~』など。

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