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コラム

ビデオコミュニケーションの21世紀〜テレビとネットは交錯せよ!〜

YouTubeは「第6のテレビ局」になろうとしている。

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中田敦彦と宮迫博之の「Win Win Wiin」にスポンサードしたロコンド社の効果

さて、さっきテレビ受像機での動画配信と地上波テレビの試聴時間が「1:4」に迫っていることを書きました。動画配信の中にはNetflixもあればHuluもあるしDAZNもある。でも圧倒的に多いのはYouTubeでしょう。おそらくですが、動画配信サービスに人びとが費やす合計時間の7〜8割がYouTubeではないでしょうか。「1:4」の7割とすると14%くらいですね。そうすると、地上波テレビ全体の時間に対しYouTubeはけっこうなボリュームになる。民放5局ネットワークとNHK、次がYouTube。動画試聴時間の中でYouTubeは地上波テレビの次くらいの存在になっていると言えます。

実際、テレビでよく見るタレントや芸人がYouTubeにチャンネルを持つようになりました。YouTubeはもはや、テレビと並ぶ活躍の舞台です。みなさん本気で力を入れ始めた。

そうした流れを象徴するような番組がYouTubeに登場しました。中田敦彦と宮迫博之が組んで始めた「Win Win Wiin」という番組です。知らなかった方はとりあえずご覧ください。

 
この2人が共演していることが売りですが、驚くのがそのセットです。かなりのコストをかけている。彼ら自身が自腹を切ったらしいのですが、動画の43分あたりでスポンサーにも触れています。ファッションECのロコンドがスポンサーになり、2人が着ているスーツを提供したことが語られるのです。つまり、プロダクトプレイスメントですね。

これに対し、ロコンド社がいくら提供したのかはわかりませんが、数十万円のレベルではなさそうです。「Win Win Wiin」は300万回以上は再生されているので、投資する価値は十分にあるのでしょう。そのことは、ロコンド社のYouTubeチャンネルで社長自身が語っています。

これも20万回以上再生されているので、その相乗効果も含めて十分な広告効果があったと言えそうです。

著名なYouTuberが商品について語ることは、当たり前ではありました。でもロコンド社と「Win Win Wiin」はこれまでのYouTubeでの商品紹介とはちょっと考え方が違うように思えます。頼まれて商品をひとつふたつ動画の中で取り上げるのではなく、動画そのものにスポンサードしてくれていると言える。これって、地上波テレビの番組提供と似てないですか?

次ページ 「地上波テレビ局制作力を生かしてYouTubeで提供番組を作ればいい!」へ続く