サイトリニューアルで驚異のPV数を稼ぐ ニチレイフーズ流「事業貢献するオウンドメディアのつくり方」

社内外からの注目を集め、「事業貢献するオウンドメディア」へと成長しつづける「ほほえみごはん®」も、かつては課題山積だった!?課題解決の糸口や成功のポイントについて、ニチレイフーズの責任者に話を聞いた。

勝ち組オウンドメディア 「ほほえみごはん®」

もともと70万PV程だったサイトが、2018年のリニューアル後には400万PV超に。現在は、18年比10倍以上の驚異のPV数を稼ぐまでに成長している。ニチレイフーズが手掛けるオウンドメディア「ほほえみごはん®」だ。

「ほほえみごはん®」は「冷凍の機能」や「冷凍食品」にテーマを絞ったサイトで、ユーザーの役に立ち、楽しめる情報が充実している。サイト満足度も高く、満足度調査のトップボックス(もっとも評価の高い選択肢)の割合は35%を超えている。「第6回Webグランプリ 企業BtoCサイト部門」では、優秀賞も受賞した。

また、「冷凍+食材名」で検索すれば同サイトが上位に出てくる。ユーザーの流入につながっていることはもちろん、メディアが冷凍食品の企画を作る際、「ほほえみごはん®」の記事を出典元にしたい、という問い合わせもコンスタントに入るようになった。

そして、社内の営業やバイヤーからも注目してもらえるようになったことで、営業ツールとして売り場のポップに「ほほえみごはん®」を使いたい、という声が挙がるようになった。さらには、オウンドメディアの記事をきっかけに、売上に貢献する事例も出てきている。

「当社にとってオウンドメディアは、企業ブランディングに欠かせない重要な手段です」。そう言い切るのは、現在「ほほえみごはん®」の責任者である原山高輝さんだ。

驚異のPV数を稼ぐ新戦略 「アッシュ」

今や、企業オウンドメディアの「勝ち組」ともいえる「ほほえみごはん®」だが、かつては結果を出せずにいた時期もあったという。

「立ち上げ初期は思うような運用ができていませんでした。体制が不十分で、PDCAを回すのはひと苦労。ターゲットやコミュニケーションのテーマが絞り切れず、記事の内容や本数、広告の打ち方など、強いコンテンツコンセプトが作れていませんでした。そうした課題を解決するべくサイトをリニューアル。

キーワードは、ASH(アッシュ)

でした」(原山さん)

※以降「」内はすべて原山さんの発言

ASHとは、以下のキーワードの頭文字を取ったニチレイフーズ独自の造語である。

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