今回はアレフの課題「親子が一緒にびっくりドンキーを利用したくなるようなアイデア」についてのオリエンテーションです(課題詳細ページはこちら)。
製造から店舗づくりまで丁寧に
我々が運営する「ハンバーグレストラン びっくりドンキー」は1968年に誕生しました。店名にもあるように、主力商品はつくり立てにこだわったハンバーグです。
ハンバーグパテは全国に8カ所ある一次加工所で製造しています。冷凍のハンバーグパテを使用しているレストランもありますが、当社では冷凍しません。毎日、店舗で使用する分だけ生のパテをつくり、配送しています。
店舗ではハンバーグのつくり置きはせずに、オーダーごとに決められた温度と時間で丁寧に焼き上げます。だからこそ、「びっくりドンキー」のハンバーグは、箸で切れるほど柔らかく、ふんわりとジューシーなハンバーグになるのです。
もちろん食材の安全性にもこだわっています。ハンバーグに使用する牛肉や豚肉、チーズなどの乳製品は、ホルモン成長剤を使用せずに、本来あるべき快適な環境で健康的に飼育されたウシやブタから生産されます。お米や野菜も、農薬を省き、手間暇かけて丁寧に、大切に育てられたものを使用しています。
また、全国に330以上展開する店舗では、「手作りの温かさを表現したい」という思いから、店舗ごとに異なるテーマを設定しています。お客さまに喜んでいただけるような趣向を凝らした独創的な店づくりをおこなっているのです。ですから、びっくりドンキーの店舗には、ひとつとして同じ外装や内装の店舗はありません。
ライトユーザーのファミリー層が離脱
外食産業は、昨今のコロナウィルスの感染拡大の影響で落ち込みを見せています。一方で、テイクアウトやデリバリーを積極的に展開して、業績を回復させている業態もあります。当社でも、2020年にテイクアウト商品の拡充を行い、全体の売上に占めるテイクアウトの割合は、2パーセントから最大13パーセントまで伸びました。
コロナ禍での課題は、ファミリー層の離脱です。当社が毎年実施している消費者調査では、ライトユーザー(年に1~2回当店を利用)から、離脱層(年に1度も利用なし)に移行した顧客のうち、もっとも多い層がファミリー層であることが分かりました。
