「ブランドの本質」って本当に大事? セレブリティのゴシップとブランドの共通点

コロナ禍で注目されるブランドの“本質”論

©123RF

2021年に入って昨年とは違った意味で新型コロナウイルスの影響がビジネス、さらにマーケティングに及んでいます。最近はコロナ禍による変化そのものに焦点を当てるより、コロナ禍以前から注目されていた長期的な変化(デジタルトランスフォーメーション、プライバシー問題)に立ち返って、改めて「本質的」とされる議論が多くなってきました。

そんななかで今年の2月に出版されたポール・フェルドウィック氏の新刊『Why Does the Pedlar Sing?(邦訳未出版)』を読みながら、自分も「ブランド」というものについて久しぶりに考えてみました。

いうまでもなく、このコロナ禍で叫ばれているもののひとつに、「ブランドの復権」があります。簡単に言えば、リアル店舗の営業が制限され、デジタルコマースが隆盛になるなかで、人々が頼るものはそれまでにすでに地位が確立されて信頼できるブランドに集約されていきます。逆にいえば、コロナ禍によって生き残れるブランドが選別されているようにも思えてきます。だからこそ、強いブランドとは何か?さらに、そのブランドの本質とは何か?という点が注目されているのでしょうし、いま危機に瀕している状況下の下位ブランドは、生き残る機会を探ろうと必死になっています。

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鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

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