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SNSの「話題」から読み解く最新トレンド Vol.1 若者にもしっかり届いた、ポカリスエット「でも君が見えた」篇

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話題化の三要素(What,Who,How)から読み解いてみる

さて、この広告について、話題化の三要素(What,Who,How)から読み解いてみましょう。まず、人々は何を語っていたのかについて見てみます。SNS上で最も目立っていたのが、CMを素直に絶賛する声や、映像のクオリティの高さに驚く投稿でした。また、本CMがCGを使わず、セットを使って実写で撮影されたこと、撮影方法に関する話題や、新ヒロインとして起用された中島セナさん、BGMに関する話題も多く見られました。

独特のカメラワークについて言及する投稿も少なからず見られましたが、柳沢翔監督自身がSNSで語っているように、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:Ⅱ』の影響を受けており、その連想でも話題が増幅されていました。

続いて、誰(Who)から、どのように(How)話題が広がったのかを考えてみましょう。

最も情報拡散に貢献したのは、ポカリスエット公式ツイッターアカウントから4月9日に投稿された、CM公開の告知と動画でした。本投稿は、110万件の動画の表示、1.3万件のリツイート、1,800件超の引用ツイート、2.9万件の「いいね」を集めています(2021/5/6現在)。

一方で、YouTubeの大塚製薬公式チャンネルCM動画は、458万回の再生回数、3.1万件の「いいね」を集めています。

本CMの監督を務められた映像作家の柳沢翔氏のツイッターアカウントからも、動画公開の告知と上記の動画へのリンクが貼られた投稿がなされましたが、こちらは8,200件超のリツイート、350件の引用ツイート、3.3万件の「いいね」を集めています(2021/5/6現在)。

また、「ねとらぼ」の公式ツイッターアカウントのCM公開日の4月9日の投稿では、同メディアでの投稿では、新ヒロインに関する記事のリンクとともに、CM動画がアップされましたが、こちらの投稿は同じく4月9日に同メディアでの新ヒロインに関する記事のリンクとともに、CM動画がアップされましたが、629.5万 件の動画の表示、7,958件のリツイート、875件の引用ツイート、1.6万件の「いいね」を集めています。

さらに、「アイティメディアねとらぼ」の公式YouTubeアカウントには、60秒のCM動画、メイキング映像、出演された中島セナさんのインタビュー、中島セナさんの「ヒロインムービー」の4本の動画がアップされています(2021/5/6現在)。
特にメイキング映像の反響は大きく、25万回を超える視聴、4600件超の「いいね」を獲得しています。SNSにおいても、メイキング映像を引用し、「CMも凄いけど、メイキングも凄い」「こういう仕組みだったのか!」といった、驚きと称賛の声が数多く寄せられました。

次ページ 「SNS時代のブランドコミュニケーションのあり方」へ続く