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記者の行動原理を知れば、広報が劇的に変わる!『メディアを動かす広報術』発売

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マーケティング・広告・広報の専門誌を発行する株式会社宣伝会議(本社:東京都港区)は、新刊書籍『メディアを動かす広報術』(松林薫著)を7月6日に発売しました。全国の有力書店とオンライン書店で購入いただけます。

優れた広報は、記者の行動を先回りしている!

『メディアを動かす広報術』
定価:1,980円(税込み)
ISBN:978-4-88335-523-5

SNSの登場以降、情報を直接発信できるツールが増え、自社で発信をする企業が増加。それに伴い、大手メディアの情報発信も変わってきています。そして、「情報を発信したい」企業や自治体の広報担当者と記者との関係性も変化の兆しを見せています。

本書は、そんな複雑化する環境の中で、もっとメディアに取り上げられたい、そのために記者との良好な関係を築きたいと悩む広報担当者向けの指南書です。15年間、日経記者として企業や官公庁などの取材を担当した著者の松林薫氏は、「記者の行動原理を理解することが、その第一歩となる」と言います。

本書は広報の専門誌『広報会議』で2017年にスタートし、多くの広報担当者から支持を得ている人気連載「記者の行動原理を読む広報術」を書籍化したものです。スクープ競争の仕組み、新聞社ごとの記者の特性、さらには働き方改革による記者の変化など、元記者の視点からひもときます。

そしてメディア側からの視点で、プレスリリースの作り方から取材対応、リスク対応など広報全般にわたり、記者とのコミュニケーションの築き方、関係のつくり方など、からこれからの広報の在り方までを指南します。

本書の目次

第1章 広報仕事術「超基本」
・新任広報に報道対応の基本を伝授 広報の特殊性を理解するには記者の視点でロールプレイング
・「旬のネタ」とは何か? ニュースの価値はタイミングで決まると心得よ!
・記者が反応するキーワードを盛り込む! リリースの極意は2種類つくること!
・「まとめモノ」で露出を狙うコツ
・記者のネタ集めの方法は? “暇ネタ”を売り込むコツは「情報のハブ」を見定めること!
・ネットでの情報収集、ネットは「事例探し」の道具 メディアを意識した発信を!

 

第2章 売り込みをするには相手を知れ!
・スクープ競争の仕組みを理解せよ! 「抜いた」「抜かれた」が記者を動かす!
・ネタはいつ売り込めばいいのか? 採否も扱いの大きさもタイミング次第!
・掲載面を意識した発信、「面」ごとの性格に合わせてエピソードを掘り起こせ!
・会話が弾むネタとは? 記者とのコミュニケーションは「人事情報」が武器になる!
・記者クラブを取材する! 情報が武器になるのは記者も広報も同じ!
・記者クラブの実態を知る! 独自ルールと力学を理解し記者とのトラブルを防ぐ!
・記者のコメント取り事情とは? 専門家の露出を増やすには記者への情報共有が必須!
・各社の経済部記者を分析、読売は体育会系、朝日は合理主義?
・面から新聞社の価値観を読み解く! 掲載面や見出しを分析して新聞各社のスタンスを知る
・新聞記者とテレビ記者の違い 民放のネタ元は新聞!? スクープよりも画でアピールしよう!
・記者懇親会や勉強会は企画系記者にアピールする場
・記者へのおもてなしは不要、過度な気遣いはリスクに

 

第3章 企業価値を高める広報対応術
・不祥事報道の流れをつかむ! おくれまいと記者も必死! 冷静で誠実な対応を心がけよ!
・報道を抑えるための情報発信とは?
・会見はいつ、どこで開く? 緊急記者会見は「公平さ」を意識して!
・「炎上」の後に信頼回復する方法とは? 記者が求める「成功物語」は困難な部分も含めたストーリー
・謝罪会見で記者が求めていること 不祥事発生時の記者会見で質疑応答のループを避けるには?
・誤報や批判記事へのクレームの入れ方 記事への訂正・修正依頼は「顧客に対する責任」を提示して交渉を!
・記者は第三者委員会報告書をどう読むか? 不祥事後の調査報告会見は新事実を出すことで前向きな報道に!
・問題のある記者にどう対処するか? 広報から発言の真意を伝え記者のゆがんだ解釈を防ぐ!
・会見の生中継で変わる記者の行動
・マスコミの逆鱗に触れる「事前チェック」
・記者と広報、「越えてはいけない一線」とは? 記者がリリース代筆で退職処分、市民の信用を失う行動はタブー
・記者から「最終確認」の電話がきたときは?

 

第4章 不確実性の時代、これからの広報の行方
・記者にも広がる「働き方改革」の余波 増える調査報道に広報はどう対応する?
・大災害時、経済記者が優先するのは “市民への影響”の大きい話題
・これからの広報対応はどうなる? 2大キーワードは外国人記者対応とメディア変革
・不況期の広報戦略 景気の落ち込みが加速する日本で、問われるダメージコントロール
・世界規模の感染症発生時に経済記者が企業に求める情報は? SARSやMERSなど数年単位で流行が繰り返されてきた感染症
・五輪延期後の広報活動、連日の報道がコロナ一色に! 広報は社会変化に結びつけて
・既存の取材方法を問い直す契機に コロナ禍が加速する記者の世代交代と意識変化
・訪れる新しい時代 一過性ではないSDGsの価値観、時代の変化をつぶさに読み取ろう!
・今後さらに変化際立つ ネットに接近する「テレビ」、調査報道にシフトしていく「新聞」
・新型コロナで変わる記者の取材方法 リモート取材は「新常態」に、地方・都市間の格差是正にも貢献
・「広報向き」の記者とは? 出身部署で異なる記者の特徴、タイプを整理し、最適な人材を選ぼう!
・独自ネタへの価値高まる! コロナ下で二極化進む記者の仕事、対応する広報担当者にも影響が!
・改めて頭に入れておきたい! 忙しい記者に書いてもらうプレスリリースの極意とは?
・記事を売り込むベストシーズンは? ネタ枯れの休暇シーズンを狙うが定説、重要イベントにも配慮を!

松林薫(まつばやし・かおる)
ジャーナリスト
社会情報大学院大学 客員教授
株式会社報道イノベーション研究所代表

1973年 広島市生まれ。京都大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修了。1999年 日本経済新聞社入社。経済解説部、経済部、大阪経済部、経済金融部で経済学、金融・証券、社会保障、エネルギーなどを担当。「経済教室」「やさしい経済学」の編集者も務める。2014年 退社し、報道イノベーション研究所を設立。著書に『新聞の正しい読み方』(NTT出版)『「ポスト真実」時代のネットニュースの読み方』(晶文社)『迷わず書ける記者式文章術』(慶應義塾大学出版界)などがある。