【前回コラム】「「映画『羊の木』の撮影で「死んでまうわ!」と感じたシーンとは?(ゲスト:吉田大八、錦戸亮)【前編】」はこちら
今回の登場人物紹介
※本記事は7月4日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
錦戸が主題歌を「書いてみる」と言った時点で「もう逃がさない」と思った
中村
:7月14日から配信されるショートフィルムの名前が『No Return』。錦戸さんが主演で、かつ主題歌の『ジンクス』を書き下ろしているという超豪華な状態になっています。まず、そもそもこのお二人で再びタッグを組まれたきっかけはどんな感じだったんですか?
吉田
:この話を聞いたときに、錦戸くんに少なくとも(主演か主題歌の)どっちかひとつはやってもらいたいなと思ったんですよ。俳優・錦戸くんとは何年か仕事できてなかったし、一方で錦戸くんの音楽活動をこの3年ぐらいずっと追っかけてきて、ミュージシャン・錦戸亮にも僕はすごく興味があって。「これいいチャンスだな」と思って。最初に「2つやってくれないか」って頼んだんですよ。
権八
:主演と主題歌と、両方を。
吉田
:そしたら、主演はすごくやりたがってたんだけど、音楽は「え…」みたいな感じだった。
権八
:何で?
錦戸
:僕自身、作品や何かに合わせて書くことが初めての経験で。だからできるかどうかっていう、自分の中での自信が見えなさ過ぎて、ちょっと不安な部分もあったんで「うわっ、どうしよう」と思ったんです。「それはまあ置いときましょうよ」みたいな感じで、2人でご飯食べながらでしたよね。それで2人で話してて、いつの間にか……いつの間にかじゃないか。「やる」ってなって、僕が「1回つくってみます」ってなったんや。「それでもしあかんかったら、全然弾いてください」って言ってたら、感想のやりとりしてる間にどんどんできていって「これでいきましょう」ってなっちゃったみたいな(笑)。
