なぜ、シニアよりミレニアルが重視されるのか?-メディアと所得の年齢別「格差」

日本でもシニア世代の消費支出は高いのか

このような傾向は、高齢化が進む日本社会にも当てはまりそうです。ではボブ・ホフマンが指摘する、消費金額の大きさではシニア層のほうが高いという仮説は、日本において当てはまるのかどうかを見てみましょう。

日本の総務省が発表している家計調査(2017年)をみる限りは、月の平均の消費支出金額は世帯主が50-59歳の世帯で343,844円と最も高く、2番目は40-49歳の世帯で315,189円、それに続く3番目は60-69歳の世帯で290,084円となっています。この60-69歳世帯は全年代のなかで支出の伸び率が最も高くプラス4%、全体の平均がマイナス0.3%とも比較しても突出して高い傾向です。また、肝心の40歳未満の世帯の支出は、256,160円と平均よりも約2.7万円低く、しかも全世代の中で支出金額の減少がもっとも大きくマイナス2.6%となっています。

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鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

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