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「いい企画」をつくるには「いいチーム」が必要 ノーミーツに聞いた『企画の考え方』

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2020年4月に旗揚げしたノーミーツは、フルリモート劇団として、次々に前例のない新しい企画を打ち出してきた。その気になる企画の裏側について話を聞いた。

 

主宰|企画・プロデュース
広屋佑規(ひろや・ゆうき)氏

1991年生まれ。劇団ノーミーツ主宰/Meets代表。コロナ禍で全ての仕事が中止となったなか“NO密で濃密なひとときを”をテーマに、オンライン演劇を主軸に活動する「劇団ノーミーツ」を旗揚げ。短編Zoom演劇作品のSNS総再生回数は3000万回再生超え、旗揚げ1年ながら、長編オンライン演劇公演の観客数は、自主公演やサンリオピューロランド、HKT48とのコラボ公演含め累計3万人を超えた。文化庁メディア芸術祭、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS、AMDアワードなど受賞。

 

主宰|企画・プロデュース
林 健太郎(はやし・けんたろう)氏

映画プロデューサー/劇団ノーミーツ主宰。1回目の緊急事態宣言時に小御門優一郎、広屋佑規と共にオンラインを軸にした創作集団・劇団ノーミーツを旗揚げ。『門外不出モラトリアム』を始めとする長編公演作品や「HKT48、劇団はじめます。」などの企画・プロデュースを担当。他プロデュース作品に短編映画『純猥談 触れた、だけだった。』映画『書くが、まま』『どこへも行けない僕たち』など。今は映画製作とパッケージゲームづくりに本気です。

 

企画
小野寺正人(おのでら・まさと)氏

1993年生まれ。北海道出身。2020年、レトロでポップな漁港・三崎港に移住。隠匿生活中。

 
──普段、企画をどのようにつくっているのでしょうか?

広屋:通常、劇団と聞くと企画を専門とする団員やチームがいるのを想像されるかもしれませんが、ノーミーツでは特に企画担当がいるわけではありません。劇団員全員が各々にアイデアを出し合って、企画をつくっていきます。

現在ノーミーツは、専業の社員や副業・兼業の人、フリーランスのクリエイターなど様々なバックグラウンドを持つ合計26人の劇団員がいます。その全員が企画者です。企画を考える際には、各々がおもしろそうだと思ったアイデアを出し合って、おもしろいと思ったアイデアが中にあれば、みんながそれに反応し、企画の骨子をつくっていくイメージです。

小野寺:僕は広告会社と兼業しているのですが、広告会社の企画の仕方とノーミーツの企画の仕方はかなり違うと思っています。例えば、アイデア出しの打ち合わせをする際には、みんな手ぶらで集まり、フラットな状態から始まります。しかし、広告会社の場合、アイデア出しの打ち合わせは、それぞれが考えてきたアイデアを持ち寄って、それを発表する場になるので、そこから完全に新しいアイデアが生まれることは少ないです。しかし、ノーミーツでのアイデア出しは、その場でアイデアを出し合って、議論しながら全員でゴールを目指します。

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